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白鷹禄水苑
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Contents

2025年度 第20期日本酒文化アカデミー「山田錦」の田植え・稲刈り体験」

酒米の王者
「山田錦」の田植え・稲刈り体験

日本の「伝統的酒造り」を米作りから学ぶ
白鷹の酒造りに欠かせない酒米「山田錦」の田植えと稲刈りを白鷹契約栽培農家にて体験していただく2回の《日帰りバスツアー》に加え、座学や酒蔵見学など、一年を通じて日本酒について詳しく学ぶことができる全6回の講座。

田植え、稲刈りは白鷹と100年以上の酒米の取引がある兵庫県吉川町の農家のご協力を得て行います。作業の後は現地の方との交流の場を設け、直接お話をおうかがいします。白鷹を支える農家の方々と交流を深めることができるのも、この講座ならではの貴重な体験です。

*1・2・4・6の講座は、田植え・稲刈り体験《日帰りバスツアー》にご参加の方が、自由に受講いただける講座です。各回に蔵出し限定酒の唎酒が付きます。
時間
(講義)
15:30~17:00
*田植え・稲刈りの集合時間などの行程詳細については後日お知らせします。
場所
白鷹禄水苑 宮水ホール
講師
東城綱久(白鷹杜氏)
辰馬朱滿子(白鷹蔵元)
受講料
(全8回)
一般:28,500円
アカデミー会員:27,500円
※ 各回にきき酒付・資料費込み。
※ 田植え・稲刈り二回分の往復バス代と現地での懇親会費(飲食代を含む)込み
田植え・稲刈り行程(予定)
白鷹禄水苑集合(8:15)-吉川町体験田-昼食(現地農家の方々との懇親会)-白鷹禄水苑にて解散(16:00頃)
その他
※田植え・稲刈りにの《日帰りバスツアー》に関しては、万が一ご本人が欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら替りの方のご参加も可能です。

カリキュラム(6回講座)

《座学》
4/12(土)
1 そもそも日本酒とは?
場所:禄水苑宮水ホール
日本酒の種類や名称、造りによっての味わいの違いなど、日頃の日本酒についての疑問にお答えします。まずは、日本酒入門編からスタート。

■ 講師:東城綱久
《座学》
5/17(土)
2 水・米・技 そして灘の酒
場所:禄水苑
酒造りのプロセスや、灘酒の味わいに欠かせない「宮水」と酒米、特に「山田錦」についてのお話。日本酒通になる第一歩の始まり。

■ 講師:東城綱久
《日帰りバスツアー》
6/14(土)
3 田植え体験講座
吉川町体験田(集合は禄水苑)
酒米の王者「山田錦」の手植えによる田植えを体験! 現地の土と早苗に触れ、酒造りにとっての酒米の大切さを感じていただく貴重な体験です。
7/9(日)
4 古代の稲作技術-人力から畜力へ-
《一般受講可》
稲作といえば田植が思い浮かびます。しかし、栽培した米が口に入るまで、数多くの作業が必要です。すべて機械化した現代でも基本は同じですが、使う道具が違います。古代稲作の道具は文献史料や絵画にも見えますが、具体的な姿がわかるのが発掘資料です。それを材料に、古代稲作技術の変遷を考えてみます。 

■ 講師:上原真人
《見学》
9/20(土)
4 蔵元の暮らしに見る灘酒の伝統文化
「暮らしの展示室」を見学し、酒造りとともに職住近接型の生活を送っていたかつての蔵元の暮らしや文化的嗜好を通し、灘酒にまつわる伝統文化について考えます。

講師 辰馬朱滿子
《日帰りバスツアー》
10/18(土)
5 稲刈り体験講座
場所:吉川町体験田(集合は禄水苑)
*天候と稲の育成により、ごく稀に予定を変更する場合があります。
たわわに実った山田錦の黄金色の稲穂を手刈りで刈っていただきます。秋晴れの空の下、清清しい一日をお過ごしください。
《見学》
2026年2/8(日)
6 寒造りの酒蔵見学
場所:白鷹本蔵 (集合は禄水苑)
酒造りの最盛期に麹・もと・造りの現場を見学。まさに今垂れ口からほとばしり出る寒造りのしぼりたて新酒を味わう貴重な体験も!

■ 講師:東城綱久
2024年
3/24(日)
8 修了証書授与とお楽しみ会
場所:禄水苑
締めくくりは、田植え、稲刈りで一緒に汗を流した仲間との、しぼりたて新酒を囲んでの懇親会。一年の勉強の成果?を試すきき酒ゲームもありますのでお楽しみに!

《20周年オプション企画》

お楽しみ同窓会 2026年3月8日(日
締めくくりは、田植え、稲刈りで一緒に汗を流した仲間との、しぼりたて新酒を囲んでの懇親会。
1年の勉強の成果?を試す唎酒ゲームもありますのでお楽しみに!
今回は開講20周年を迎えるにあたり、今期受講生と、今までのご参加者が集う「同窓会」として開催いたします。

参加費 1000円(当日お支払いください)
 *ご参加の方は必ず事前に白鷹禄水苑までお申込みください。


今期受講生で参加ご希望の方は、申込フォームのメッセージ欄に「お楽しみ同窓会参加希望」とお書きください。

お申し込み方法

田植え・稲刈り体験講座が《日帰りバスツアー》となりますので、旅行業務を受託する登録旅行業者「みずほトラベルサービス(株)」が参加費のお支払先及びお申込先となります。

みずほトラベルサービス(株)(兵庫県知事登録旅行業第3-651号) 神戸市北区若葉台4-1-10 
 078-597-2800(10:00~17:00 土日祝休)
*旅行条件は兵庫県旅行業協同組合の旅行業約款(募集型企画旅行契約の部によります。
*お申込みいただいたお客様のご連絡先等の個人情報は、講座企画・添乗引率を行う
*白鷹禄水苑と旅行受託者である「みずほトラベルサービス(株)」が共有させていただきますのであらかじめご了承ください。
*予約後、旅行契約締結前に「みずほトラベルサービス」より旅行日程、旅行条件を記載した書面を申し込み者にお送りします。
(白鷹禄水苑ではお客様の情報を、当日の受付時及び今後の企画のご案内のみに使用させていただきます)

その他のお申込み方法:白鷹禄水苑のホームページ(下記)の申し込みフォームからもお申込みいただけます。
*白鷹禄水苑では、お電話・FAX・メールでのお申込みは承っておりません。必ず申し込みフォームからお申込みください。
*お客様からいただいたお申込み情報は、そのまま「みずほトラベルサービス」へ転送させていただきます。その他詳細は、上記と同様となります。
「田植え稲刈り6/14・10/18」体験講座以外の講座にもご参加希望の場合、お手数ですが【受講希望日】欄に、他の受講希望日、あるいは「全6回」とご記入いただきますようお願いいたします。

その他

■講座企画・運営:白鷹禄水苑
■旅行企画・実施:兵庫県旅行業協同組合(兵庫県知事登録旅行業2-834号)
■受託販売:みずほトラベルサービス(株)(兵庫県知事登録旅行業3-651号)
お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。

お申し込み ≫


アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内

全8回修了の受講生には、最終回に修了書とともに翌年度より様々な特典をご利用いただける『禄水会』メンバーズカードをお渡しします。

『禄水会』についてはこちら>> 禄水会のご案内

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、お申し込み後、お申し込み受付日を含めて二週間以内のご入金をお願いいたしております。ご入金をもって正式のお申し込み受付完了とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

2、期日内のご入金が確認できず、お客様とご連絡がつかなかった場合、勝手ながら自動的にキャンセル扱いとさせていただきますので、あらかじめご了承いただきますよう、お願いいたします。

3、ご入金後のご返金はできませんので、あらかじめご了承ください。 万が一ご欠席の場合、8回講座のうち3回までは他の方の振替受講が可能ですので、ご利用ください。


4、毎回きき酒をご用意いたしておりますので、お車でのご来苑はご遠慮ください。


20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。

禄水苑の感染症対策について

・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・お席の間隔を空ける、お一人お一人アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。

白鷹禄水苑 お問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

2025年度 杜氏に学ぶ「日本酒事始め」

2025年度 白鷹杜氏に学ぶ「日本酒事始め」

日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを期に、改めて日本酒について学びませんか?

今も伝統的な造りを守り続ける白鷹の杜氏が、原料や製造工程など、日本酒の基礎について詳しく説明します。
講師
白鷹杜氏 東城綱久
参加費
全3回 6,000円 *各回唎酒付き
「田植え・稲刈り体験講座」受講生はすべて無料
会場
白禄水苑宮水ホール*酒蔵見学は白鷹本蔵(集合は禄水苑)
お申込み
定員がございますので、必ず事前にお申込みの上、ご参加ください。

親子で体験!
田植え・稲刈り・酒蔵見学

保護者が第18期日本酒文化アカデミーの受講生である場合に限り田植え・稲刈り・酒蔵見学のみ、限定枠で、お子様と伴に参加いただけます。ご希望の方は申込時にお申し出ください。

参加費(子供) : 9,000円)(田植・稲刈り・酒蔵見学の3回分)
※田植え・稲刈りのバスでの送迎・食事代を含む

●受講生一名に対して同伴いただけるお子様は一名です。
●小学校3年生以上、中学生以下のお子様のみ参加可能とさせていただきます。
●いずれも保護者欠席の場合、お子様のみの参加はできません。保護者として替わりの方のご参加は可能です。
●バスのお座席は保護者様とお隣同士でお願いいたします。

ご希望の方は、申込フォームのメッセージ欄に「子供参加希望」とお書きください。

日程

6/15(土)
田植え体験講座
場所:吉川町体験田(集合は禄水苑)
酒米の王者「山田錦」の手植えによる田植えを体験! 現地の土と早苗に触れ、酒造りにとっての酒米の大切さを感じていただく貴重な体験です。
※天候により、ごく稀に行程が変更する場合があります。
「暮らしの展示室」を見学し、酒造りとともに職住近接型の生活を送っていたかつての蔵元の暮らしや文化的嗜好を通し、灘酒にまつわる伝統文化について考えます。

講師 辰馬朱滿子
10/19(土)
稲刈り体験講座
場所:吉川町体験田(集合は禄水苑)
たわわに実った山田錦の黄金色の稲穂を手刈りで刈っていただきます。秋晴れの空の下、清清しい一日をお過ごしください。
*天候や稲の育成状態により、ごくまれに予定を変更する場合があります

講座内容

定員がございますので、ご参加の場合は必ず事前に白鷹禄水苑まで直接お申込みください。
*申し込み多数の場合、「田植え・稲刈り体験講座」お申込みの方を優先させていただきますのでご了承ください。
受講料
田植え・稲刈り体験講座受講生:無料  一般:各1,500円
時間
15:30~17:00
講師
白鷹杜氏 東城綱久
お申込み
定員がございますので、事前に必ず白鷹禄水苑まで直接お申込みください。
その他
いずれも唎酒付き
*20歳未満の方及びお車でご来場の方にはお酒をご提供しません。
4/12(土) 15:30~17:00
1 そもそも日本酒とは?
場所:禄水苑宮水ホール
日本酒の種類や名称、造りによっての味わいの違いなど、日頃の日本酒についての疑問にお答えします。まずは、日本酒入門編からスタート。
5/17(土) 15:30~17:00
2 水・米・技 そして灘の酒
場所:白鷹禄水苑
酒造りのプロセスや、灘酒の味わいに欠かせない「宮水」と酒米、特に「山田錦」についてのお話。日本酒通になる第一歩の始まり。
2026年 2/8(日) 15:30~
3 寒造りの酒蔵見学
場所:白鷹本蔵 (集合は禄水苑)
酒造りの最盛期に麹・もと・造りの現場を見学。一般の酒蔵見学ではご覧いただけない行程もふくめ、実際に造りに従事する杜氏が詳しくご説明します。寒造りのしぼりたて新酒を味わう貴重な体験も!
締めくくりは、田植え、稲刈りで一緒に汗を流した仲間との、しぼりたて新酒を囲んでの懇親会。一年の勉強の成果?を試すきき酒ゲームもありますのでお楽しみに!

お申し込み方法

お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

その他

【以下にご注意ください】
1、ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

2、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。

20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りいたします。


■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について

白鷹禄水苑 お問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

造り酒屋で「文化」としての日本酒を考える
日本酒文化サロン 「酒蔵の四季」

2025 年度 日本酒文化サロン

造り酒屋で「文化」としての日本酒を考える
酒蔵の四季

日本酒について、歴史、文化、暮らしの面からアプローチしようというサロン形式のレクチャー。毎回テーマにそった蔵元の話題提供の後、季節の蔵出し限定酒の飲み比べをお愉しみいただきます。
酒造りとは本来、日本独自の気候や風習、折々の歳時記と密接に関わるものです。
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを期に、蔵の伝統行事やしきたり、準備に始まる造りの行程を季節にそって追いつつ、酒造りの「伝統」とは何か、白鷹や北辰馬家に残された資料をもとに、今改めて蔵元と共に考えます。
時間
16:00~17:30
場所
白鷹禄水苑 宮水ホール
回数
全5回 一般10,000円  アカデミー会員8,500円
1回  一般 2,400円  アカデミー会員 2,100円

※毎回蔵BAR でご提供する「季節の飲み比べセット」を含みます。
※一回ずつでもご参加いただけます。
お申し込み方法
お申し込みはこちら ≫

アカデミー会員についてはこちら ≫入会・受講のご案内

日程とテーマ

4/13(日)
1 ―はじめに― 造り酒屋の人々
まず初めに白鷹の創業時に遡り、江戸時代末から戦後にかけての激動の時代、白鷹蔵元・北辰馬家の人々がどのように暮らし、蔵の伝統を守り続けたのか、折々の歳時記と共に考えるる。
6/22(日)
2 杜氏と蔵人
伝統的な灘の酒造りは、農閑期に丹波や但馬から蔵に入り、約100日間泊まり込みで造りに従事する「蔵人」という技術集団によって支えられてきた。蔵人を統括する最高責任者を「杜氏」という。その構成とそれぞれの役割について見てゆく。
夏の蔵の行事:渋染・呑み切り
9/7(日)
3 昔の酒造り道具
秋も深まる頃、蔵では来るべき酒造期に備えた準備が始まる。その一つが道具の手入れである。白鷹集古館に残るかつての酒造り道具を取り上げ、その用途に応じた造形に注目する。
秋の蔵の行事:小輪替え・桶洗い・冷やおろしの出荷
11/30(日)
4 米と水にまつわる話
11月下旬、米の手当て(買い付け)が終わると、精米を皮切りにいよいよ酒造りが始動する。造りの初めの行程である、精米・米洗い・蒸し、そして灘の酒造りに欠かせない宮水とその運搬についてふれる。
初冬の蔵の行事:酛始め
2026年2/15(日)
5 灘伝統の生酛造りと寒造りのしぼりたて新酒
日本酒の造りは、様々な微生物の働きを巧みにコントロールすることによってのみ可能な、世界でも稀にみる高度な醸造技術によって支えられている。それを顕著に示すのが「生酛造り」である。この伝統の造りに注目し、生酛による寒造りのしぼりたて新酒を味わう。
春の蔵の行事:甑倒し・皆造

講師紹介

講師:川島智生(日本近代建築史博士)

京都華頂大学現代家政学研究所教授。広島県福山市鞆の醸造元に生まれ、日本の近代建築史が専門で、学校建築史で博士号取得。主な著作に、『近代神戸の小学校建築史』、『近代京都における小学校建築』、『近代大阪の小学校建築史』、『関西のモダニズム建築』、『民芸運動と建築』、『宝塚 温泉リゾート都市の建築史』などがある。酒造建築に関する代表的な論文に「酒蔵の建築史-土蔵から酒造工場、四季醸造庫へ」『日事連』663号.日本建築士事務所協会連合会.2019年がある。雑誌『醸界春秋』に醸造家と建築の論考を30年間連載中で、現在までに178本の論考をまとめている。他に『酒文化』に論考を記す。

お申し込み方法

お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。

お申し込み ≫

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

その他

【以下にご注意ください】
1、原則として、ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

2、一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合、ご本人様に限り、空席のあるその後の日程への振り替えも可能です。(最終日からの振り替えや、年度をまたがっての振り替えはできません。)

3、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。


20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りします。


■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について

禄水苑の感染症対策について

・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・コロナ感染状況によりお席の間隔を空ける、アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じる場合がございます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。
土間ホール
季節の飲み比べセット

白鷹禄水苑 お問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

2025年度特別公開講座「レディースSakeサロン」

文化アカデミー特別公開講座 2025年度 -日本酒を知る・愉しむ会-
レディースSakeサロン

毎回それぞれ、イタリアン、スペイン料理、フレンチ、和食の酒肴も楽しめます!

四季折々、女性蔵元による日本酒のお話と、蔵元直送の特別限定酒のきき酒を通して日本酒の魅力を再発見しいただく、サロン形式のレッスンです。毎回、地元の人気レストランからお酒にあわせた酒肴をご用意し、こだわりの酒器できき酒していただきます。

開催概要

時間
15:00~16:30
受講料
1回 3,950円 (アカデミー会員3,700円)
4回 14,800円 (アカデミー会員 13,800円)
※いずれもきき酒・お料理込
定員
女性限定
場所
白鷹禄水苑宮水ホール
各回の講座内容
日本酒のお話
講師:辰馬 朱滿子
(白鷹蔵元・白鷹禄水苑総合プロデューサー)

お料理
ルナ・パルパドス(スペイン料理)
ル・ベナトン(フレンチ)
東京竹葉亭西宮店(日本料理)
リストランテ・ベリーニ(イタリアン)

講座概要

Sake 入門編

6/21(土)
日頃の疑問解決!日本酒の種類とその見分け方
「吟醸、純米、本醸造ってどうちがうの?」とお思いのあなた。日頃の疑問にお答えします!まずは日本酒の種類を見分けるポイントから。
お料理:ルナ・パルパドスのスペイン料理のタパス
9/27(土)
唎酒で実感!種類による味と香りの違い
日本酒の種類の見分け方が解れば、次はお酒の種類による味と香りの違いについて学びます。楽しい唎酒ゲームに挑戦して自分の好みを再発見? 
お料理:ル・べナトンのオードブル

Sake 応用編

11/15(土)
温度によって日本酒を味わいきる
日本酒の味わいは酒器によって微妙に変化します。季節感の演出にも酒器は大活躍!
酒器選びのポイントとともに、実際に酒器による味わいの変化も体験!

お料理:竹葉亭の酒肴盛り合わせ
2026年
3/7(土)
素敵な女性の嗜み 日本酒のマナー講座
シリーズ最後は、唎酒ゲームに挑戦!種類による味や香りの違いについて復習し、知識と感覚をリンクさせてブラッシュアップを図りましょう!
お料理:レストランテ・ベリーニのイタリアンのアンティパスト

酒器協力

菅原硝子工芸株式会社
清峰堂株式会社
越前漆器あたかや
株式会社 賞美堂本店

レストランのご紹介

ルナ・パルパドス
素材第一主義を基本に、丹波篠山の豊富な山の幸や有機野菜など、その日の食材の良さを最大限に引き出したフレキシブルな料理を展開。従来の枠にとらわれない、新感覚のスペイン料理は、日本酒とも相性ピッタリ。料理に彩を添える丹波焼の器も大きな魅力。

ル・ベナトン
ブルゴーニュの『ベナトン』で修行を積んだ高谷シェフが、2008年、その名を冠して夙川にオープンしたフレンチレストラン。本場の味を引き継ぎつつ、地元兵庫の食材を活かした繊細さと豪快さを併せ持つ、洗練されたブルゴーニュ料理は、舌の肥えた阪神間の人々の絶大な支持を得ている。

東京竹葉亭 西宮店
江戸末期に現在の東京新富町で創業、昭和初期に小林一三や伊藤忠兵衛などの財界人の招きで関西に出店した鰻料理で有名な老舗が禄水苑オープンとともに苑内に移転。ミュシュランでも星を獲得した確かな味に定評がある。

リストランテ・ベリーニ
芦屋川沿いの一軒家レストラン。この店一筋30年以上の小野シェフのお料理は、正統派イタリアンをベースに、和の素材も取り入れたもの。「今、ここでしか食べられない」厳選食材を使用、常に新しい調理法に挑戦しながら独自の洗練されたイタリアンを追求。

お席配置について

※お席の配置は原則、お申込み順とさせていただております。
 ・他の参加者と同テーブルをご希望の場合は、必ずお申込み時にお伝えください。
 ・互いのお申込み時期に間隔があいた場合、同テーブルにご案内することは困難となりますので
  ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

お申し込み方法

お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて参加費のお支払いをお願いしております。

アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

お知らせ

4回でお申し込みの方には、最終回に翌年度より様々な特典をご利用いただける『禄水会』メンバーズカードをお渡しします。

『禄水会』についてはこちら>> 禄水会のご案内

その他

【以下にご注意ください】
1:上記期日内のご入金が確認できない場合、自動的にキャンセル扱いとさせていただきますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。何か不都合がありましたら事前にご連絡いただきますようお願いいたします。


2:ご入金後のご返金はできませんので、あらかじめご了承ください。万が一ご欠席の場合は、振り替え参加(下記)もご利用いただけます。

3:一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合は、振り替え参加(下記)もご利用いただけます。
※催催行日からかぞえて14日前までにキャンセルの連絡をいただいた場合、空席のある残りの日程への振り替えも可能です。但し最終回から年度をまたがっての振り替えはできませんので、ご了承ください。

4:事前にご連絡いただきましたら、ご欠席の方の代わりに他の方にご参加いただくことも可能です。

アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内



20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りします。


■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について

禄水苑の感染症対策について

・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・お席の間隔を空ける、お一人お一人アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。

白鷹禄水苑 お問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

2025年度特別公開講座「レディースSakeサロンLUXE」

文化アカデミー特別公開講座 2024年度 -日本酒を知る・愉しむ会-
レディースSakeサロンLUXE

お料理と日本酒の相性体験  
楽しく学んで日本酒の魅力再発見!


四季折々、女性蔵元による日本酒のお話と、蔵元直送の特別限定酒の唎酒を通して日本酒の魅力を再発見しいただく、サロン形式のレッスン、「レディースSakeサロン」。そのリュクス編は、お料理と日本酒の相性体験にフォーカスし、数種類のお酒とのペアリングをお愉しみいただきながら、日本酒が持つ特別な力を実感していただきます。
今期は歳時記や節供に愉しむお酒についてもご紹介します。

開催概要

時間
15:30~17:00
受講料
1回5,500円
4回 21,000円
女性限定
場所
白鷹禄水苑宮水ホール
各回の講座内容
日本酒のお話
講師:辰馬 朱滿子
(白鷹蔵元・白鷹禄水苑総合プロデューサー)

お料理
アランチャ(イタリアン)
ルナ・パルパドス(スペインイ料理)
チーズ魂(チース各種)
東京竹葉亭西宮店

講座概要

Sake 入門編

5/10(土)
イタリアンアレンジで愉しむ初鰹と立夏の爽快冷酒
夏の到来を知らせる旬の初鰹をイタリアンアレンジで!身がしまってクセの無いさっぱりした味わいは、アレンジ自在で季節の爽快冷酒にもぴったり。ご家庭ですぐにトライできるレシピも教わります!
お料理:アランチャ
7/27(日)
盛夏に愉しむ丹波篠山の夏野菜と吟醸酒
栄養豊富な土と恵まれ気候風土が豊かな食材を生み出す丹波篠山。夏に旬を迎える地の野菜の風味を活かしつつ、創意工夫を凝らしたスペイン料理を、涼を呼ぶ夏の吟醸酒とともに。
お料理: ルナ・パルパドス

Sake 応用編

10/19(日)
冷やと燗で愉しむチーズと日本酒のマリアージュ
同じ発酵食品で、アミノ酸豊富な日本酒とチーズによる、旨味と旨味の相乗効果。この思いがけないマリアージュを、冷やと燗で実感していただきます。
チーズ各種:チーズ魂
2026年
3/1(日)
桃の節供に愉しむ雛祭り料理と春の生原酒
締めくくりは、王道、日本料理の老舗が腕をふるう雛祭り料理と日本酒です。桃の節句にちなんだ日本酒のよもやま話や蔵元に伝わる雛人形の見学も。
お料理:竹葉亭

酒器協力

清峰堂株式会社
菅原硝子工芸株式会社
越前漆器あたかや
株式会社賞美堂本店

レストランのご紹介

アランチャ/中西しゅう子
芦屋市でアランチャ料理教室主宰。独創的な料理と明るい人柄が評判を呼び、生徒の数は年々増え続けている。特に滋味あふれるやさしい味わいのイタリアンは大好評。カフェ、レストラン、食品会社などのメニューアドバイスも手がけ、八面六臂に活躍するカリスマ料理家。

ルナ・パルパドス (丹波篠山)
素材第一主義を基本に、丹波篠山の豊富な山の幸や有機野菜など、その日の食材の良さを最大限に引き出したフレキシブルな料理を展開。従来の枠にとらわれない、新感覚のスペイン料理は、日本酒とも相性ピッタリ。料理に彩を添える丹波焼の器も大きな魅力。

チーズ魂 中村慎一
24歳の時にブルーチーズなるものと生まれて初めて出会いはまり、28歳の時チーズの輸入商社に入社。その後、デンマークへチーズ修行に。現在は、チーズ、音楽、ちんどんと一見ばらばらなものたちを自分の中でミクスチャーして、人にどこまで喜んでもらえるのか 模索、実現中。
ハーブやちょっとピリ辛で甘酸っぱい味付けにも日本酒が良く合います。

東京竹葉亭 西宮店
江戸末期に現在の東京新富町で創業、昭和初期に小林一三や伊藤忠兵衛などの財界人の招きで関西に出店した鰻料理で有名な老舗が禄水苑オープンとともに苑内に移転。ミュシュランでも星を獲得した確かな味に定評がある。

お座席配置について

※お席の配置は原則、お申込み順とさせていただております。
 ・他の参加者と同テーブルをご希望の場合は、必ずお申込み時にお伝えください。
 ・互いのお申込み時期に間隔があいた場合、同テーブルにご案内することは困難となりますので
  ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

お申し込み方法

お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて参加費のお支払いをお願いしております。

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<お振込み先>

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支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
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(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

お知らせ

4回でお申し込みの方には、最終回に翌年度より様々な特典をご利用いただける『禄水会』メンバーズカードをお渡しします。

『禄水会』についてはこちら>> 禄水会のご案内

その他

【以下にご注意ください】
1:上記期日内のご入金が確認できない場合、自動的にキャンセル扱いとなりますのであらかじめご了承いただきますようお願いいたします。何か不都合がありましたら事前にご連絡いただきますようお願いいたします。

2:ご入金後のご返金はできませんので、あらかじめご了承ください。万が一ご欠席の場合は、振り替え参加(下記)もご利用いただけます。

3:一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合は、振り替え参加(下記)もご利用いただけます。
催行日からかぞえて14日前まに(休苑日を除く)キャンセルのご連絡をいただいた場合、空席のある残りの日程への振り替えも可能です。
但し最終回から年度をまたがっての振り替えはできませんので、ご了承ください。

4:事前にご連絡いただきましたら、ご欠席の方の代わりに他の方にご参加いただくことも可能です。

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20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りいたします。


■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について

禄水苑の感染症対策について

・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・お席の間隔を空ける、お一人お一人アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。

白鷹禄水苑 お問い合わせ

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受付時間
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2025年度特別公開講座  酒都の建築と記憶 第2期

酒都の建築と記憶 第2期 ―灘五郷を通底するもの―

長年にわたり醸造家と建築についての調査研究に取り組む講師を迎え、酒造都市に残る近代建築や歴史的遺構を通してまちの記憶をたどる全5回の講座。
今回は、宮水・出造り蔵・戦災と震災の復興・四季醸造庫・醸造建築家・消えた酒蔵を鍵に灘五郷を歴史的に位置付ける。

*毎回季節の蔵出し限定酒の唎酒がつきます。
時間
16:00~17:30
場所
白鷹禄水苑 宮水ホール
回数
1回  一般 2,700円  アカデミー会員 2,400円
全5回 一般 12,000円  アカデミー会員 10,500円
    *唎酒付き
お申し込み方法
お申し込みはこちら ≫

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日程とテーマ

5/11(日)
1 灘五郷の成立と巨大酒蔵の誕生
「灘五郷」という概念は、明治19(1886)年に灘酒造組合が結成された頃に芽生え、以来灘は日本の酒造業を139年間リード、牽引していく。明治期には、江戸後期に完成した千石蔵を超える土蔵酒蔵が次々と誕生し、酒造家の進取の気性により、煉瓦蔵や蒸気機関が採択されて近代化が推し進められる。その後戦災により7割の酒蔵が焼失するが、そのことが鉄筋コンクリート造による高層化ならびに四季醸造庫の建設へのいち早い取り組みにつながり、生産性を上げた。
7/13(日)
2 【現地見学と座学】 西宮の宮水を求めて
西宮にのみ湧出する霊水ともいうべき酒造最適水、「宮水」は、当初は西宮郷のみ、やがて土管により今津郷へ、そして他郷のみならず堺や播磨、遠くは四国、広島などに船積みや貨物で運ばれるようになる。現在の宮水地帯には11社の宮水井戸場があるが、上物は戦災で焼失し、酒蔵と家屋が密集していた戦前までの濃密な宮水地帯の面影は消えた。その中でただひとつ、白鷹の煉瓦造の井戸揚水場から宮水栄光の歴史が偲べる。
*宮水施設としては、戦前までに建設された唯一の歴史的建造物となる白鷹の井戸揚水場を特別に見学。
9/14(日)
3  出造り蔵-宮水とブランドを求めて―
明治後期、他の銘醸地から灘に進出する「出造り蔵」が始まる。宮水とブランドを求めてのことであり、伏見の月桂冠や伊丹の小西酒造がその嚆矢となる。以後大正から戦前期にかけて堺や和歌山の酒造家をはじめとする、全国各地の蔵が進出、灘五郷を本拠地とする造り酒屋とともに灘一帯に軒を連ねることとなる。この流れは戦後昭和30年代に入っても続き、ピーク時には灘五郷の酒蔵の約三分の一を出造り蔵が占めた。
11/9(日)
4  消えた酒造家の記憶
灘五郷には数多くの酒造家がいたが、大正期以降消滅した酒蔵も多い。理由は経済的な要素が主だが、戦災・震災により被災して立ちゆかなくなったケースや埋立てによる環境の悪化などによる廃業もあった。残った酒造家の歴史を正史とすれば、消えた酒造家の歴史は負史といえるが、両方をみなければ真実の歴史はみえてこない。ここでは消えた酒造家を振り返ることで、明暗の酒造史を検証する。
2026年 1/11(日)
5 醸造建築家の登場
戦前までの酒蔵のほとんどは、各蔵出入りの大工棟梁によって普請された土蔵造りであったが、白鹿や白鷹にみられる昭和初期に始まった鉄筋コンクリート造酒蔵は、高等教育を受けた建築家によって設計され、戦後に至っては醸造施設専門の建築家が出現する。
建築家としては菊正宗の渡邉節、白鷹の清水栄二、沢の鶴や西宮酒造の小林得志、ゼネコンの設計施工としては、大関・白鶴の竹中工務店、菊正宗の大林組、大関の清水建設などが挙げられる。

講師紹介

講師:川島智生(日本近代建築史博士)

神戸情報大学院大学客員教授。大手前大学史学研究所客員研究員。広島県福山市鞆の醸造元に生まれ、日本の近代建築史が専門で、博士(学術)。主な著作に、『近代日本の小学校建築史』、『近代神戸の小学校建築史』、『近代京都における小学校建築』、『近代大阪の小学校建築史』、『戦後モダニズムの学校建築』、『関西のモダニズム建築』、『民芸運動と建築』、『宝塚 温泉リゾート都市の建築史』、『近代日本のビール醸造史と産業遺産』、などがある。酒造建築に関する代表的な論文に「酒蔵の建築史-土蔵から酒造工場、四季醸造庫へ」『日事連』663号.日本建築士事務所協会連合会.2019年がある。日本建設業連合会(日建連)雑誌『ACe 建設業界』の2024年12月号「醸す建築」特集に巻頭インタビューを受け、酒蔵との出会いを語る。雑誌『醸界春秋』に醸造家と建築の論考を33年間連載中で、現在までに188本の論考をまとめている。他に『酒文化』に論考を記す。研究対象地域としては、阪神間、神戸、京都、大阪、奈良をテリトリーとするが、北海道から沖縄まで全国にわたって研究は及ぶ。阪神大震災以降は、災害と建築というテーマの研究もおこない、三陸海岸には東日本大震災直後から三年間通い、10数本の論考をまとめた。阪神淡路大震災30年の今年2025年に、著作『灘五郷―酒造都市の建築史』を刊行予定。

お申し込み方法

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口座名義:ハクタカロクスイエン

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その他

【以下にご注意ください】
1、原則として、ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

2、一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合、ご本人様に限り、空席のあるその後の日程への振り替えも可能です。(最終日からの振り替えや、年度をまたがっての振り替えはできません。)

3、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。


20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。


■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について

禄水苑の感染症対策について

・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・コロナ感染状況によりお席の間隔を空ける、アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じる場合がございます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。
土間ホール
季節の飲み比べセット

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特別公開講座 「能のふるさと逍遥」4/6【現地講座】
能楽揺籃の地・大和の能を訪ねる①
「春日龍神」 ―春日山と春日大社ー

能の演目の舞台を訪ね、演者による実演もあわせた曲のわかりやすい解説を受ける現地講座です
2025年度は前後期あわせて計6回、能楽四座発祥の地・大和を舞台とした能をとりあげ、縁の地を訪ねます。
うち数回はシテ方をそれぞれゲスト講師としてお招きし、小鼓演奏とともにお謡をご披露いただきます。

室町時代初期、現在の奈良、大和には、「大和猿楽四座」と称される4つの座が存在し、興福寺や春日大社などの有力社に寺参勤して法会や祭礼で芸を披露していた。四座は互いに切磋琢磨して芸術的完成度を高めてゆき、これが現在の「能」につながる。観阿弥・世阿弥親子を擁した観世座ほか、後の宝生、金剛、金春として能界を牽引することとなる大和猿楽四座発祥の地・大和を舞台とした演目を取り上げてゆかりの地を訪ね、能を育てた人々が自分たちの土地についてどうのように語っているかを改めて振り返る。

第一回 2025年4/6(日)
春日龍神 ―春日山と春日大社-

お話・演奏 久田舜一郎(大倉流小鼓方)
特別講師  金春嘉織(金春流シテ方)


春日山の西麓に鎮座する春日大社は、もとは藤原氏一族の氏神として神護景雲二年(768)の創建と伝えられる。
「春日龍神」は、この美しく晴朗さに満ちた社を舞台に繰り広げられる、スケールの大きい豪快な能で、春日大社の御神徳の偉大さを讃えるものである。神社の創建以来斧を入れることなくうっそうと茂る春日山は、劇中「今は春日のおん山こそ、すなわち(釈迦が法を説いた)霊鷲山なるべけれ」と語られる神の山である。春日大社の境内にある摂社若宮で保延2年(1136)から連綿と斎行される例祭、「春日若宮おん祭」では多岐にわたる神事芸能が奉納され、能楽大和四座発展の基礎となった。

*行程や集合場所実費経費等の詳細は開催日の約一カ月前にお申込者にご連絡いたします。

行程(予定)
9:20 近鉄奈良 西改札口  集合
9:38 奈良交通バス ①乗り場より「春日大社本殿前」行き 乗車
9:50 「春日大社本殿前」  二の鳥居から神官の方のご案内により境内へ
10:10 若宮参拝
1135年(長承4年)、天児屋根命と比売神の間にお生まれになった若宮・天押雲根命がご祭神として創建された春日大社摂社の一つ。その翌年から900年近く続く12月17日の「春日若宮おん祭」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。この祭の中で8時間にもおよぶ御旅所祭は、春日大社の若宮(若宮神社)より御旅所へ若宮神をお迎えし、1日24時間にわたりさまざまな芸能を捧げる祭礼。
10:30 本宮にて神官の方のご説明をうかがいます。
春日大社本宮 
神山である御蓋山(ミカサヤマ 春日山)の麓に、奈良時代の神護景雲2年(768)、称徳天皇の勅命により武甕槌命(タケミカヅチノミコト)、経津主命(フツヌシノミコト)、天児屋根命(アメノコヤネノミコト)、比売神(ヒメガミ)の御本殿が造営され御本社(大宮)として整備された。
回廊(重要文化財)
春日大社の主な社殿を取り囲むように回廊がつけられている。朱塗りの回廊には多数の燈籠が吊り下げられている。 南回廊には「南門」、西回廊には「内侍門」、「清浄門」、「慶賀門」の三つの門が付けられており、回廊には合計四つの門が設けられている。
中門・御廊(重要文化財)
中門は御本殿の直前にある楼門で約10m。中門正面の唐破風(からはふ)は明治時代に取り付けられた。
御廊は中門から左右に約13m、鳥が翼を広げたように延びている。現在御本殿の祭典では、神職の座る場所だが、昔は興福寺の僧侶が常に御経をあげる場所であり、その他にも東大寺の僧侶も御経をあげていた。
御本殿  一間社春日造、檜皮葺(国宝)
春日大社の本殿形式は「春日造」とよばれ、日本の神社建築の形式として広く分布している。この建築は文久三年(1863)のものであるが、式年造替によってよく古い形が守られている。春日造の代表例として指定された。
10:45 御本殿にて正式参拝
11:00桂昌殿へ移動
酒殿(さかどの 重要文化財)
春日大社御本殿の廻廊西側に竈殿(へついどの)と並んで建つ。平安時代の貞観元年(859年)に創建された現存最古で現役の酒蔵。酒の神として酒弥豆彦神(サカミズオノカミ)・酒弥豆売神(サカミズメノカミ)の2神が祀られている。
11:10桂昌殿
将軍徳川綱吉の生母桂昌院が「天下泰平之御祈祷」のために寄進した祈祷所。
*通常は内部非公開ですが、特別に入室させていただき、両先生のお話と奉納演奏をお聴きします。
11:30 久田先生の小鼓・金春嘉織先生のお謡による奉納演奏をお聴きします   
その後自由参拝・見学
12:20 二の鳥居前集合・出発
春日大社の表参道を飛火野まで、お話をうかがいながらゆっくりと歩きます。(通常徒歩10分)
飛火野(とぶひの)
古くは春日野とも呼ばれ、御蓋山を仰ぐ古代祭祀の地。春日信仰においては春日野の景観そのものが信仰の対象となっており、「春日権現験記絵」「春日宮曼荼羅」「春日鹿曼荼羅」などに見られる。また万葉の昔には貴族たちが打球をしたことが知られ、平安時代にも若菜摘み、花見など王朝人あこがれの春の遊びの名所だった。
12:51 「春日大社参道」 バス停でバス乗車 「綿町」で下車
13:15 食事処 塔の茶屋
古くから僧侶の食事として寺院で食べられていたという奈良の伝統食、「茶がゆ」と、12~13種類の彩り豊かな料理が盛られた茶がゆ弁当をご用意しました。
14:45 出発 徒歩約10分の近鉄奈良駅で解散
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。
講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
参加費
一般4,600円  アカデミー会員4,200円
*公共交通機関等の交通費・食事代・拝観志納料別途
*正式参拝や、拝殿や本殿における奉納演奏を特別にご許可いただい場合、社寺にお納めする初穂料・志納料(約1200円)を当日徴収させていただきます。あらかじめご了承ください。
*講師囲んでのお食事は当方で手配させていただきます。(約3,000円)
定員
17名
行程
詳細は開催日の約一か月前までににホームページでご案内いたします。
おおむね9:00~10:00頃に最寄り駅に集合、昼食をはさんで15:00頃解散予定です。
企画
白鷹禄水苑
*白鷹禄水苑よりスタッフが引率同行させていただきます。
その他
特別講師として、金春流シテ方・金春嘉織先生にもご同行いただき、お謡をご披露いただきます。

日程

10/7(土)
「烏帽子折」の舞台、湖東・鏡の里に義経伝説を訪ねる
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用

【行程】

8:50 JR 京都駅 西口改札 集合 

*集合時に、鏡神社での正式参拝の初穂料おひとり様1200円(予定)を徴収させていただきます。釣銭の無いよう、ご用意ください。

9:10 貸し切りバスで出発  車中にて久田先生のご講義をうかがいます
   
10:20 平家終焉の地(平宗盛胴塚) 
1185年3月24日壇ノ浦合戦で敗れた平家一門のうち、建礼門院、平宗盛父子、清盛の妻の兄平時忠らは捕らえられた。宗盛父子は源義経に連れられ鎌倉に向かったが、兄の頼朝は勝手に官位をもらった者は、鎌倉に入ってはならないと命令を出し、義経は仕方なく腰越から京に引き返す。その途中、京まであと一日の、ここ篠原の地で義経は都に首を持ち帰るため、平家最後の総大将宗盛とその子清宗を処刑した。義経のせめてもの配慮で父子の胴は一つの穴に埋められ塚が建てられた。塚の前には池がありこの池で父子の首を洗ったといわれ「首洗い池」、またあまりにも哀れで蛙が鳴かなくなった事から「蛙なかずの池」とも呼ばれている。義経は、元服後も何度か「鏡の宿」に立ち寄っているが、その日は義経自ら元服した「鏡の宿」を血で穢(けが)すのを避けてわざと通り過ぎたと伝えられている。ちなみに、宗盛は、「熊野」のワキとして登場している。
*ここからは中山道沿いを行く
 
源義経元服池    *バスは道の駅竜王かがみの里駐車場へ 
鏡神社より西側へ130mのところに池があり、そばに石碑が建っている。これが義経の「元服池」とよばれている池で、義経はこの池の水を元服の時に使ったといわれている。

10:45  鏡神社    
南北朝時代の建築で「日本書紀」にも記されている朝鮮半島の新羅から陶製技術を伝えた天日槍(あめのひぼこ)を祀る神社。本殿は三間社流造りの、こけら葺で国の重要文化財に指定されている。
牛若丸は16歳で自らが鳥帽子親となって名を源九郎義経と名乗り、源氏の祖である新羅大明神と同じ天日槍を祀る鏡神社へ参拝し、源氏の再興と武運長久を祈願した。鏡神社の参道には義経が参拝したときに松の枝に鳥帽子をかけたとされる鳥帽子掛けの松がある。明治6年台風で倒れたため株上2.7mを残し石垣上に仮屋根をして保存されている。境内には元服後の義経を祀る境内社「八幡神社」があり、他の境内社と異なり京都の鞍馬の方角に向けられているのだという。
義経が元服したのが3月3日と伝えられていることから、毎年3月3日前後の日曜日に鏡神社で16歳以上の男女を対象に、「元服まつり」が開催される。
*宮司様に特別に神社のご由緒などをおうかがいします。
*正式参拝の後、久田先生の奉納演奏をお聴きします。

11:45 徒歩で周辺史跡へ  (徒歩3分)
鏡の宿
鏡は平安末期より、鎌倉、室町時代までは宿場としての賑わいをみせていた。しかし江戸時代に入ると、「守山宿」と「武佐宿」の間の宿(あいのしゅく)となってしまい、宿場の指定から外されてしまう。しかしながら本陣、脇本陣も置かれ、特に紀州侯の定宿で、皇族、将軍家の御名代をはじめ多くの武士や旅人の休憩の宿場町としての役目を果たしてきた。
義経宿泊の館・白木屋跡   烏帽子屋五郎太夫の屋敷跡
鏡の宿本陣跡の東隣りが「源義経宿泊館跡」で現在は畑地となっており、中央に石碑が建てられている。
承安4年(1174)3月3日、源氏の御曹司牛若丸は京の鞍馬でひそかに源氏の再興を志していた。鞍馬をこっそり抜け出した牛若丸は兄頼朝を尋ねんと、奥州の金売り吉次と下総の深栖の三郎光重が子、陵助頼重(みささぎのすけよりしげ)を同伴して東下りの途中近江の「鏡の宿」に入り、時の長者「沢弥傳(さわやでん)」の屋敷に泊まります。その夜、稚児姿で見つかりやすいのを避けるために元服することを決意する。そこで地元「鏡」の烏帽子屋五郎大夫に源氏の左折れの烏帽子を作らせ、鏡池の石清水を用いて前髪を落とし元結の侍姿を池の水に映し元服、源九郎義経と名乗ったと伝えられる。

12:20  鏡の里を出発 老蘇の森へ
12:40 老蘇の森と奥石(おいそ)神社  近江八幡市安土町東老蘇1615
老蘇の森は、万葉の昔から歌に詠まれてきた「歌枕」としても名高い森で、近江八幡市の奥石神社の社叢林のこと。旧中山道沿いに大鳥居があり、参道は杉の大木を中心とした厳かな雰囲気の鎮守の森に入り、さらに進むと豪壮で優美な拝殿と本殿が現れる。本殿は天正9年織田信長が家臣柴田家久(勝家の一族)に命じて造営せしめたもので 国指定重要文化財である。三間社流造で、桧皮葺の豪華の中に優美な落ち着きを持った建造物である。
今から約2300年前 孝霊天皇の御世に石辺大連(いしべのおおむらじ)という人が神の助けを得て松、杉、檜などの苗木を植え祈願したところ、たちまち生い茂り大森林になったと伝えられている。後にこの石辺大連は100数拾才迄生きながられたので人呼んで「老蘇」(老が蘇る)といい、この森を「老蘇の森」と呼ぶようになった。
平安時代には既に広く人々に知られており歌所として和歌や紀行文あるいは謡曲にも詠まれ多くの旅人が足を留めた。 またホトトギスの名所としても知られ、老蘇の森と郭公や思い出を掛けて詠んだ歌も多い。
『盛久』には、「衰えへは老蘇の森を過ぐるや美濃尾張」とある。
13:15食事処へ出発
13:30 近江牛・近江肉 こま吉  近江八幡市鷹飼町南3-2-3
きめ細かく柔らかな肉質の近江牛と近江三元豚の塊肉を贅沢に食べ比べできる特別焼肉ランチをご用意しました。15:00 出発
16:30  京都着

行程

8:50
JR 大阪駅 桜橋口改札口 集合
※集合時に食事代、バス代、拝観志納料あわせてお一人10,500円を徴収させていただきます。
9:00
貸し切りバスで大阪駅を出発
※車中で、先生のお話をゆっくりとうかがいます。
10:45
得正寺
「中将姫の寺」として有名で、本堂、開山堂、庫裡、鐘堂、宝物庫などがある。奈良時代の天平宝字3(759)年に、中将姫が3年間隠れ住んだ所に、姫に仕えた伊藤春時が草庵を結び安養庵と称したのが最初といわれる。春時は西の真砂寺で剃髪して得生、妻は妙生と名乗った。
天平19年(747年)に時の右大臣藤原豊成の娘として生まれた中将姫は、13才のとき継母のため奈良の都から糸我の雲雀山に捨てられ、春時に匿われてこの地にすんだ3年の間に称賛浄土経一千巻を書写したと伝えられている。平安時代の承平のころ(931~937年)空也上人がこの地に行脚し、庵の所に一寺を建てて春時の法名に因んで得生寺と名付けた。享徳(1452年~4年)の頃浄土宗の寺となり、その後、文亀(1501年~3年)の頃山から里へと場所を移し、江戸時代、寛永5年(1628年)に今の場所に落ち着く。姫が隠れた雲雀山は寺の前方に聳える山で、その山頂が得正寺の奥之院で、中将姫本廟がある。
本堂に安置される本尊の阿弥陀如来立像のほか、寺には中将姫の作という蓮糸縫三尊、中将姫の筆という紺地金泥三部経及び称賛浄土経、国の重要美術品に認定された絹本着色の当麻曼陀羅図などがある。開山堂には永禄元年(1558年)に大和の当麻寺から贈られたとされる中将姫及び春時夫妻の座像が安置されている。
境内に桜・ツツジが多くて折々の景色も美しく、毎年5月14日の中将姫の命日に行われる来迎会式の二十五菩薩練り供養は、和歌山県の無形文化財に指定されている。
※本堂にて参拝後、中将姫と寺の縁起にまつわるビデオを視聴させていただきます。
11:15
中将姫の座像が安置されている開山堂にて、奉納演奏をお聴きします。
11:45
出発
12:00
有田みかん海道展望台
有田地域には山が多く、みかん園の70%以上が傾斜地となっているため、見事な石垣階段型の畑を見ることができる。そんな景色を堪能できる、約5.6kmの「有田みかん海道」の見どころは、みかん畑だけではなく、紀伊水道や湯浅湾が一望できる絶景スポットもある。道沿いに巨大風車もあり、間近で見ることができる。
②11/25(土)
美濃国・野上の宿に「班女」の主人公、花子を訪ねる
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。
*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
③3/9(土)
「松山天狗」の舞台、讃岐国に崇徳院ゆかりの地を訪ねる
西行法師が、保元の乱で敗れて配流地、讃岐国松山で崩御した崇徳上皇を弔うため、その御陵を訪ねるところから始まるのが能「松山天狗」である。金剛流のみの現行曲だが、平成6年、観世流でも復曲上演され、以後回を重ねている。四国第八十一番霊場、崇徳院菩提寺でもある白峯寺にその御陵を訪ね、歌を愛した院を偲ぶと共に、瀬戸内海の雄大な景色を望みながら瀬戸内の春を愉しむ。
*JR三ノ宮駅発の貸し切りバスを利用

講師紹介

久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞、2017年兵庫県文化賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。
林 和清(歌人・現代歌人協会会員・現代歌人集会理事長)

2001年の当アカデミー設立当初より古典の講座を担当。
1962年京都生まれ。歌人。
塚本邦雄に師事し、「玲瓏」に入会。「玲瓏」選者。多数の文化センターで和歌や古典講座を担当。「ゆるがるれ」で現代歌人集会賞受賞。他の著書に歌集「匿名の森」(砂子屋書房)、歌集「去年マリエンバートで」(書肆侃侃房)、エッセイ「京都千年うた紀行」(NHK出版)、「日本の涙の名歌100選」(新潮文庫)等。

参加お申し込み

■事前に下記申し込みフォームより禄水苑までお申し込み後、二週間以内に受講料のお支払いをお願いします。
お振込み先
三菱UFJ銀行 西宮支店 普通5065562 ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

*ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
*ご欠席の場合、他講座への振り替え受講のみ可能です。同講座への振り替えは不可ですのであらかじめご了承ください。
講座内容・行程詳細に関するお問合せ:白鷹禄水苑

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
(1) ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。

(2) ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

(3) ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(同講座については下記参照)への振り替えが可能です。

(4) 開催日から数えて30日を切ってのキャンセルについては、同講座への振り替えができませんのでご注意ください。それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の空席のある同講座への振り替えも可能です。

その他

*おおむね8:00~9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00頃帰路につく予定です。行程詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
*車中でも、先生の詳しいご講義があります。
*訪れる寺社において特別に講師による奉納演奏や正式参拝をご許可いただくだく場合があります。その場合、志納料、初穂料として、事前にお支払いいただいてる旅行代金とは別途当日集合時に参加者から1000~1200円程度徴収させていただきますので、あらかじめご承知おきいただきますよう、お願いいたします。
*先生方を囲んでのお食事(3500円前後)は当方で手配します。

白鷹禄水苑 行程詳細に関するお問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

特別公開講座 「能のふるさと逍遥」5/25【現地講座】
能楽揺籃の地・大和の能を訪ねる②
重衡 ―平重衡の南都焼討の起点・奈良阪-

能の演目の舞台を訪ね、演者による実演もあわせた曲のわかりやすい解説を受ける現地講座です。
2025年度は前後期あわせて計6回、能楽四座発祥の地・大和を舞台とした能をとりあげ、縁の地を訪ねます。
うち数回は、シテ方をそれぞれゲスト講師としてお招きし、小鼓演奏とともにお謡をご披露いただきます。


室町時代初期、現在の奈良、大和には、「大和猿楽四座」と称される4つの座が存在し、興福寺や春日大社などの有力社寺に参勤して法会や祭礼で芸を披露していた。四座は互いに切磋琢磨して芸術的完成度を高めてゆき、これが現在の「能」につながる。観阿弥・世阿弥親子を擁した観世座ほか、後の宝生、金剛、金春として能界を牽引することとなる大和猿楽四座発祥の地・大和を舞台とした演目を取り上げてゆかりの地を訪ね、能を育てた人々が自分たちの土地についてどうのように語っているかを改めて振り返る。

第二回 2025年5/25(日)
重衡 ―平重衡の南都焼討の起点・奈良阪-

お話・演奏 久田舜一郎(大倉流小鼓方)
特別講師 寺澤幸祐(観世流シテ方)


旧京街道の北端に位置する奈良阪はかつての交通の要衝で、様々な歴史の表舞台に登場する。中でもこの坂を上りきった地点に位置する般若寺は、平清盛の四男、重衡を総大将とする南都攻めがおこり、東大寺大仏殿を含む南都焼失という大惨事の起点としても記憶される。この中世最大といっていい、仏教への反逆罪を犯してしまった重衡の苦悩に焦点を当てた修羅能が「重衡」である。後に重衡は奈良阪の北を流れる木津川の河原で処刑されるが、その首がさらされたと伝えられる笠卒都婆が二基が般若寺境内に立っており、この曲の別名「笠卒都婆」の由来となっている。本曲は長らく上演が途絶えていたが昭和後期に復曲された。

*行程や集合場所実費経費等の詳細は開催日の約一カ月前にお申込者にご連絡いたします。
*先生方を囲んでのお食事(3,000円前後)は、当方で手配します。

行程(予定)


10:00 近鉄奈良 西改札口  集合
10:14 奈良交通バス ②乗り場より「青山住宅」行き 乗車
10:40 「奈良阪」 下車
奈良の北の玄関口として、また吉野や伊勢、伊賀へ抜ける交通の要衝として江戸時代には多くの旅籠や商店で賑わっていた。また古くは南都焼き討ちの軍勢も、東大寺の建材もこの奈良阪を越えてやってきた、いわば「歴史の通った道」でもある。旧街道筋にある奈良豆比古神社にはかつて設置されていた高札(触書の掲示板)が復元されている。
10:45 奈良豆比古神社【ならづひこじんじゃ】
光仁天皇の父・施基親王(志貴皇子)などをまつる古社。秋祭の宵宮に奉納される翁舞は、能楽にも影響を与えたと言われる古い形を残し、平成12年(2000年)に国の重要無形民俗文化財に指定された。また、境内には県指定天然記念物の樟(くす)の巨樹がある。
*直会殿にて辰己宮司様に「奈良阪」の歴史や「翁舞」についてお話をうかがいした後、先生のお話をおうかがします。 
11:20 翁舞が奉納される拝殿にて久田先生の小鼓・寺澤幸祐先生のお謡で奉納演奏をお聴きします。
11:45 宮司様に境内や資料館をご案内いただきます。
12:10 般若寺へ出発(徒歩約10分)
12:20 般若寺 
寺伝によると飛鳥時代、高句麗の慧灌法師がこの地に寺を建てたのが始まりとされる。その後天平7年(735)聖武天皇の時に、平城京の鬼門鎮護のため堂塔が造営されたと伝えられている。京都から奈良への要路にあたるため、治承の兵火で戦火をこうむったが、西大寺の叡尊上人により文殊菩薩を御本尊として復興され、病者など救済活動の拠点寺院となった。鎌倉時代の優美な建築様式をもつ楼門(国宝)が残っている。楼門の奥正面に立つ十三重石塔(重文)は、高さ約14.2メートル。境内には平重衡供養塔や、重衡の首を曝したとされる笠卒都婆二基がある。
*ちょうど色とりどりに咲き誇るアジサイの時期となります。石仏を彩る花々をお楽しみください。
般若寺と重衡の南都焼討
治承4年12月、大仏まで焼けてしまったいわゆる『南都焼討』の時、平家が陣を敷いていたのが般若寺。
12月28日、平家勢4万、南都勢7千が般若寺の地で戦い、夜分に入り総大将重衡が般若寺の門前に立って「夜戦さになって、暗さもくらし、さらば火を出だせ」と明かりを採る火を命じたのだが、折からの北風にあおられた火は般若寺を焼き、東大寺興福寺など南都の大伽藍を焼く尽くす大惨事となる。
笠卒都婆
笠塔婆形式の石塔としては日本最古最大のもので、国の重要文化財に指定されている。能「重衡」(別名笠卒都婆)は、この笠卒都婆を題材とした平重衡の修羅もので、室町時代の頃はこの笠卒都婆は平重衡の墓と考えられていた。
能「重衡」
長らく廃曲扱いとされ、観世流現行曲には含まれていないが、故・浅見真州によって復曲初演されて以来、しばしば上演の機会が設けられている。
2017年10月にも、奈良で、大槻文蔵師のシテで「重衡」が上演され、久田舜一郎先生、寺澤幸祐先生がそれぞれ小鼓、地謡を勤められた。
12:50 出発 食事処「茉莉(ジャスミン)」へ  (徒歩5分)
13:00 薬膳料理 「茉莉(ジャスミン)」
その季節その時期に摂りたい食材や生薬を選りすぐり、体にも心にもやさしい薬膳料理を提供。
どこか懐かしい味わいの、中国、蘇州の家庭料理、おばんざい薬膳です。
14:30頃 出発
14:53 「般若寺」 バス停発(JR奈良駅西口行) バス乗車 (250円)
15:10頃 近鉄奈良駅 解散
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。
講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
参加費
一般4,600円  アカデミー会員4,200円
*公共交通機関等の交通費・食事代・拝観志納料別途
*正式参拝や、拝殿や本殿における奉納演奏を特別にご許可いただい場合、社寺にお納めする初穂料・志納料(約1200円)を当日徴収させていただきます。あらかじめご了承ください。
*お食事は当方で手配させていただきます。(約3000円)
定員
約17名
行程(予定)
詳細は開催日の約一か月前までににホームページでご案内いたします。
企画・実施
白鷹禄水苑
*白鷹禄水苑よりスタッフが引率同行させていただきます。
その他
特別講師として、観世流シテ方・寺澤幸祐先生にもご同行いただき、小鼓の演奏と共にお謡をご披露いただきます。

日程

10/7(土)
「烏帽子折」の舞台、湖東・鏡の里に義経伝説を訪ねる
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用

【行程】

8:50 JR 京都駅 西口改札 集合 

*集合時に、鏡神社での正式参拝の初穂料おひとり様1200円(予定)を徴収させていただきます。釣銭の無いよう、ご用意ください。

9:10 貸し切りバスで出発  車中にて久田先生のご講義をうかがいます
   
10:20 平家終焉の地(平宗盛胴塚) 
1185年3月24日壇ノ浦合戦で敗れた平家一門のうち、建礼門院、平宗盛父子、清盛の妻の兄平時忠らは捕らえられた。宗盛父子は源義経に連れられ鎌倉に向かったが、兄の頼朝は勝手に官位をもらった者は、鎌倉に入ってはならないと命令を出し、義経は仕方なく腰越から京に引き返す。その途中、京まであと一日の、ここ篠原の地で義経は都に首を持ち帰るため、平家最後の総大将宗盛とその子清宗を処刑した。義経のせめてもの配慮で父子の胴は一つの穴に埋められ塚が建てられた。塚の前には池がありこの池で父子の首を洗ったといわれ「首洗い池」、またあまりにも哀れで蛙が鳴かなくなった事から「蛙なかずの池」とも呼ばれている。義経は、元服後も何度か「鏡の宿」に立ち寄っているが、その日は義経自ら元服した「鏡の宿」を血で穢(けが)すのを避けてわざと通り過ぎたと伝えられている。ちなみに、宗盛は、「熊野」のワキとして登場している。
*ここからは中山道沿いを行く
 
源義経元服池    *バスは道の駅竜王かがみの里駐車場へ 
鏡神社より西側へ130mのところに池があり、そばに石碑が建っている。これが義経の「元服池」とよばれている池で、義経はこの池の水を元服の時に使ったといわれている。

10:45  鏡神社    
南北朝時代の建築で「日本書紀」にも記されている朝鮮半島の新羅から陶製技術を伝えた天日槍(あめのひぼこ)を祀る神社。本殿は三間社流造りの、こけら葺で国の重要文化財に指定されている。
牛若丸は16歳で自らが鳥帽子親となって名を源九郎義経と名乗り、源氏の祖である新羅大明神と同じ天日槍を祀る鏡神社へ参拝し、源氏の再興と武運長久を祈願した。鏡神社の参道には義経が参拝したときに松の枝に鳥帽子をかけたとされる鳥帽子掛けの松がある。明治6年台風で倒れたため株上2.7mを残し石垣上に仮屋根をして保存されている。境内には元服後の義経を祀る境内社「八幡神社」があり、他の境内社と異なり京都の鞍馬の方角に向けられているのだという。
義経が元服したのが3月3日と伝えられていることから、毎年3月3日前後の日曜日に鏡神社で16歳以上の男女を対象に、「元服まつり」が開催される。
*宮司様に特別に神社のご由緒などをおうかがいします。
*正式参拝の後、久田先生の奉納演奏をお聴きします。

11:45 徒歩で周辺史跡へ  (徒歩3分)
鏡の宿
鏡は平安末期より、鎌倉、室町時代までは宿場としての賑わいをみせていた。しかし江戸時代に入ると、「守山宿」と「武佐宿」の間の宿(あいのしゅく)となってしまい、宿場の指定から外されてしまう。しかしながら本陣、脇本陣も置かれ、特に紀州侯の定宿で、皇族、将軍家の御名代をはじめ多くの武士や旅人の休憩の宿場町としての役目を果たしてきた。
義経宿泊の館・白木屋跡   烏帽子屋五郎太夫の屋敷跡
鏡の宿本陣跡の東隣りが「源義経宿泊館跡」で現在は畑地となっており、中央に石碑が建てられている。
承安4年(1174)3月3日、源氏の御曹司牛若丸は京の鞍馬でひそかに源氏の再興を志していた。鞍馬をこっそり抜け出した牛若丸は兄頼朝を尋ねんと、奥州の金売り吉次と下総の深栖の三郎光重が子、陵助頼重(みささぎのすけよりしげ)を同伴して東下りの途中近江の「鏡の宿」に入り、時の長者「沢弥傳(さわやでん)」の屋敷に泊まります。その夜、稚児姿で見つかりやすいのを避けるために元服することを決意する。そこで地元「鏡」の烏帽子屋五郎大夫に源氏の左折れの烏帽子を作らせ、鏡池の石清水を用いて前髪を落とし元結の侍姿を池の水に映し元服、源九郎義経と名乗ったと伝えられる。

12:20  鏡の里を出発 老蘇の森へ
12:40 老蘇の森と奥石(おいそ)神社  近江八幡市安土町東老蘇1615
老蘇の森は、万葉の昔から歌に詠まれてきた「歌枕」としても名高い森で、近江八幡市の奥石神社の社叢林のこと。旧中山道沿いに大鳥居があり、参道は杉の大木を中心とした厳かな雰囲気の鎮守の森に入り、さらに進むと豪壮で優美な拝殿と本殿が現れる。本殿は天正9年織田信長が家臣柴田家久(勝家の一族)に命じて造営せしめたもので 国指定重要文化財である。三間社流造で、桧皮葺の豪華の中に優美な落ち着きを持った建造物である。
今から約2300年前 孝霊天皇の御世に石辺大連(いしべのおおむらじ)という人が神の助けを得て松、杉、檜などの苗木を植え祈願したところ、たちまち生い茂り大森林になったと伝えられている。後にこの石辺大連は100数拾才迄生きながられたので人呼んで「老蘇」(老が蘇る)といい、この森を「老蘇の森」と呼ぶようになった。
平安時代には既に広く人々に知られており歌所として和歌や紀行文あるいは謡曲にも詠まれ多くの旅人が足を留めた。 またホトトギスの名所としても知られ、老蘇の森と郭公や思い出を掛けて詠んだ歌も多い。
『盛久』には、「衰えへは老蘇の森を過ぐるや美濃尾張」とある。
13:15食事処へ出発
13:30 近江牛・近江肉 こま吉  近江八幡市鷹飼町南3-2-3
きめ細かく柔らかな肉質の近江牛と近江三元豚の塊肉を贅沢に食べ比べできる特別焼肉ランチをご用意しました。15:00 出発
16:30  京都着

行程

8:50
JR 大阪駅 桜橋口改札口 集合
※集合時に食事代、バス代、拝観志納料あわせてお一人10,500円を徴収させていただきます。
9:00
貸し切りバスで大阪駅を出発
※車中で、先生のお話をゆっくりとうかがいます。
10:45
得正寺
「中将姫の寺」として有名で、本堂、開山堂、庫裡、鐘堂、宝物庫などがある。奈良時代の天平宝字3(759)年に、中将姫が3年間隠れ住んだ所に、姫に仕えた伊藤春時が草庵を結び安養庵と称したのが最初といわれる。春時は西の真砂寺で剃髪して得生、妻は妙生と名乗った。
天平19年(747年)に時の右大臣藤原豊成の娘として生まれた中将姫は、13才のとき継母のため奈良の都から糸我の雲雀山に捨てられ、春時に匿われてこの地にすんだ3年の間に称賛浄土経一千巻を書写したと伝えられている。平安時代の承平のころ(931~937年)空也上人がこの地に行脚し、庵の所に一寺を建てて春時の法名に因んで得生寺と名付けた。享徳(1452年~4年)の頃浄土宗の寺となり、その後、文亀(1501年~3年)の頃山から里へと場所を移し、江戸時代、寛永5年(1628年)に今の場所に落ち着く。姫が隠れた雲雀山は寺の前方に聳える山で、その山頂が得正寺の奥之院で、中将姫本廟がある。
本堂に安置される本尊の阿弥陀如来立像のほか、寺には中将姫の作という蓮糸縫三尊、中将姫の筆という紺地金泥三部経及び称賛浄土経、国の重要美術品に認定された絹本着色の当麻曼陀羅図などがある。開山堂には永禄元年(1558年)に大和の当麻寺から贈られたとされる中将姫及び春時夫妻の座像が安置されている。
境内に桜・ツツジが多くて折々の景色も美しく、毎年5月14日の中将姫の命日に行われる来迎会式の二十五菩薩練り供養は、和歌山県の無形文化財に指定されている。
※本堂にて参拝後、中将姫と寺の縁起にまつわるビデオを視聴させていただきます。
11:15
中将姫の座像が安置されている開山堂にて、奉納演奏をお聴きします。
11:45
出発
12:00
有田みかん海道展望台
有田地域には山が多く、みかん園の70%以上が傾斜地となっているため、見事な石垣階段型の畑を見ることができる。そんな景色を堪能できる、約5.6kmの「有田みかん海道」の見どころは、みかん畑だけではなく、紀伊水道や湯浅湾が一望できる絶景スポットもある。道沿いに巨大風車もあり、間近で見ることができる。
②11/25(土)
美濃国・野上の宿に「班女」の主人公、花子を訪ねる
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。
*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
③3/9(土)
「松山天狗」の舞台、讃岐国に崇徳院ゆかりの地を訪ねる
西行法師が、保元の乱で敗れて配流地、讃岐国松山で崩御した崇徳上皇を弔うため、その御陵を訪ねるところから始まるのが能「松山天狗」である。金剛流のみの現行曲だが、平成6年、観世流でも復曲上演され、以後回を重ねている。四国第八十一番霊場、崇徳院菩提寺でもある白峯寺にその御陵を訪ね、歌を愛した院を偲ぶと共に、瀬戸内海の雄大な景色を望みながら瀬戸内の春を愉しむ。
*JR三ノ宮駅発の貸し切りバスを利用

講師紹介

久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞、2017年兵庫県文化賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。
林 和清(歌人・現代歌人協会会員・現代歌人集会理事長)

2001年の当アカデミー設立当初より古典の講座を担当。
1962年京都生まれ。歌人。
塚本邦雄に師事し、「玲瓏」に入会。「玲瓏」選者。多数の文化センターで和歌や古典講座を担当。「ゆるがるれ」で現代歌人集会賞受賞。他の著書に歌集「匿名の森」(砂子屋書房)、歌集「去年マリエンバートで」(書肆侃侃房)、エッセイ「京都千年うた紀行」(NHK出版)、「日本の涙の名歌100選」(新潮文庫)等。

参加お申し込み

■事前に下記申し込みフォームより禄水苑までお申し込み後、二週間以内に受講料のお支払いをお願いします。
お振込み先
三菱UFJ銀行 西宮支店 普通5065562 ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

*ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
*ご欠席の場合、他講座への振り替え受講のみ可能です。同講座への振り替えは不可ですのであらかじめご了承ください。
講座内容・行程詳細に関するお問合せ:白鷹禄水苑

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
(1) ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。

(2) ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

(3) ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(同講座については下記参照)への振り替えが可能です。

(4) 開催日から数えて30日を切ってのキャンセルについては、同講座への振り替えができませんのでご注意ください。それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の空席のある同講座への振り替えも可能です。

その他

*おおむね8:00~9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00頃帰路につく予定です。行程詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
*車中でも、先生の詳しいご講義があります。
*訪れる寺社において特別に講師による奉納演奏や正式参拝をご許可いただくだく場合があります。その場合、志納料、初穂料として、事前にお支払いいただいてる旅行代金とは別途当日集合時に参加者から1000~1200円程度徴収させていただきますので、あらかじめご承知おきいただきますよう、お願いいたします。
*先生方を囲んでのお食事(3500円前後)は当方で手配します。

白鷹禄水苑 行程詳細に関するお問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

特別公開講座 「能のふるさと逍遥」6/29【現地講座】
能楽揺籃の地・大和の能を訪ねる③
百万 ―南都の女曲舞師の跡を訪ねるー

能の演目の舞台を訪ね、演者による実演もあわせた曲のわかりやすい解説を受ける現地講座です。
2025年度は前後期あわせて計6回、能楽四座発祥の地・大和を舞台とした能をとりあげ、縁の地を訪ねます。

室町時代初期、現在の奈良、大和には、「大和猿楽四座」と称される4つの座が存在し、興福寺や春日大社などの有力社寺参勤して法会や祭礼で芸を披露していた。四座は互いに切磋琢磨して芸術的完成度を高めてゆき、これが現在の「能」につながる。観阿弥・世阿弥親子を擁した観世座ほか、後の宝生、金剛、金春として能界を牽引することとなる大和猿楽四座発祥の地・大和を舞台とした演目を取り上げてゆかりの地を訪ね、能を育てた人々が自分たちの土地についてどうのように語っているかを改めて振り返る。

第三回 2025年6/29(日)
百万 ―南都の女曲舞師の跡を訪ねる-
お話・演奏 久田舜一郎(大倉流小鼓方)

曲舞という芸に生きる女芸能者百万が、奈良の西大寺で生き別れになった子どもと京都嵯峨の清凉寺で再会するのが能「百万」である。世阿弥が「この道第一のおもしろづくの芸能なり」という言葉通りに、百万が芸尽くしを見せることが見所となっている。
もとは観阿弥作「嵯峨物狂」という曲を世阿弥が改作したとされる本作であるが、主人公百万は、南北朝時代に流行した曲舞の名手で、奈良に実在した芸能者であったという伝承がある。のちに能といわれるようになる猿楽の改革者観阿弥は、先行する流行芸能であった曲舞の要素を取り入れることによって、物まねを主体としていた猿楽をストーリー性のある歌舞劇へ再生、世阿弥はさらに積極的にこれを推し進めた。南都の猿楽者、観阿弥・世阿弥親子にとって、同じく南都の芸能者で曲舞の祖といわれる百万を顕彰する思いも本作にこめられているのではないかと想像する。
その思いを偲びつつ伝説の女曲舞師の跡を訪ねる。
*百万が子を失ったとされる西大寺には「百万の古柳」また、百万親子が住まいしたとされる西照寺には「百万供養塔」の古跡が遺されている。

*行程や集合場所実費経費等の詳細は開催日の約一カ月前にお申込者にご連絡いたします。
*先生方を囲んでのお食事(2500円前後)は、当方で手配します。

行程(予定)

10:00 近鉄 大和西大寺駅  南改札口  集合
10:10 西大寺  

能『百万』と西大寺  ―百万古積柳―
能『百万』に、「これに渡り候幼き人は、南都西大寺の辺りにて拾ひ申して候」と、ワキが嵯峨の大念仏に連れてきている。『百万』は観阿弥の原作で、西大寺念仏会で子を見失い悲しむ母親が、京都嵯峨野の清凉寺で子と再会する物語。その再開の機会をつくった吉野の人(ワキ)が、初めて子と出会ったのも西大寺だった。
クセに「西の大寺の柳蔭みどり子の行方白露の」とあり、これにまつわる謡蹟として、境内の池の畔に「百万古積柳」がある。この子は清涼寺で仏門に入り道浄和尚となったとされ、後に嵯峨の大念仏を広め、参集者が十万人を超えたことから「十万上人」の呼称をもって知られた、円覚上人という鎌倉時代の実在の高僧と結びつけられた。このことから「百万」の原作「嵯峨物狂」が生まれたと考えられる。西大寺は能『龍田』の道行きにも登場する。
*興正殿にて特別に寺院の方に西大寺の歴史や建造物などについて詳しいご説明をおうかがいした後、境内を見学します。

11:00 境内見学後出発
11:12 近鉄大和西大寺発  11:18 近鉄奈良着  
11:30 西照寺(せいしょうじ)
腹帯阿弥陀如来を本尊とし、開基は鎌倉時代中期の叡尊と伝わる古寺。江戸時代には、腹帯を巻いた阿弥陀如来に安産子安を求める人々の信仰を集めた。 境内には、能「百万」主人公の供養塔がある。また徳川家康公の墓があり、位牌も奉安している。
百万の供養塔
当寺門前の通りは現在行き止まりになっているが、明治までは東側の林小路町に通じており、百万ヶ辻子町とよばれ、親子再会を果たした後、百万親子が住んでいたとされていた。この石塔も はじめは百万屋敷跡にあったがいつの頃からか当寺境内に安置されるようになった。
*法澤御住職様に、百万にまつわるお話をうかがいます。
能「百万」
百万は愛する子を失い、狂女となって我が子を求めて徘徊する。そして奈良の都を後にして、奈良坂を越え山城に入り嵯峨野の寺の大念仏に参る。この過程を能では、長大な二段グセに謡っている。
11:50 本堂にて奉納演奏と先生のお話をおうかがいします。
12:45 出発
百万ヶ辻子(ひゃくまんがずし)

開化天皇陵の西方位置する町。百万親子が住んでいたところとされ、町名にそれが偲ばれる。
開化天皇陵(念仏寺山古墳)
実際の被葬者は明らかでないが、明治期に宮内庁により「春日率川坂上陵(かすがのいざかわのさかのえのみささぎ)」として第9代開化天皇の陵に治定された、大型前方後円墳。
13:00  食事処  うなぎ 川はら
厳選した国内産活鰻を蒸しを入れずこんがり関西風に地焼き。秘伝のたれと備長炭を使い、外はパリッと香ばしく、身はふっくらジューシーに。土用の丑に先駆け、一足早く人気店の鰻丼をお楽しみください。
14:00頃 解散
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。
講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
参加費
一般3,800円  アカデミー会員3,400円
*公共交通機関等の交通費・食事代・拝観志納料別途
*正式参拝や、拝殿や本殿における奉納演奏を特別にご許可いただい場合、社寺にお納めする初穂料・志納料(約1200円)を当日徴収させていただきます。あらかじめご了承ください。
*講師を囲んでのお食事は当方で手配させていただきます。(約2500円)
定員
約20名
行程
詳細は開催日の約一か月前までににホームページでご案内いたします。
企画・実施
白鷹禄水苑
*白鷹禄水苑よりスタッフが引率同行させていただきます。
その他

日程

10/7(土)
「烏帽子折」の舞台、湖東・鏡の里に義経伝説を訪ねる
現・滋賀県蒲生郡竜王町、鏡山の北の湖東位置する「鏡の宿」は、古代から中世まで、京都と関東、東北を結ぶ東山道の宿場町として発展し、義経元服の地としても知られている。元服すると烏帽子を作らせ、鏡神社で源氏の武運長久を祈願した英雄義経の活躍は、ここに端を発したといいえる。奇しくも平宗盛親子が最期を迎え、義経自らの手で平家にピリオドを打った地でもある鏡の里で義経英雄伝説を偲ぶ。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用

【行程】

8:50 JR 京都駅 西口改札 集合 

*集合時に、鏡神社での正式参拝の初穂料おひとり様1200円(予定)を徴収させていただきます。釣銭の無いよう、ご用意ください。

9:10 貸し切りバスで出発  車中にて久田先生のご講義をうかがいます
   
10:20 平家終焉の地(平宗盛胴塚) 
1185年3月24日壇ノ浦合戦で敗れた平家一門のうち、建礼門院、平宗盛父子、清盛の妻の兄平時忠らは捕らえられた。宗盛父子は源義経に連れられ鎌倉に向かったが、兄の頼朝は勝手に官位をもらった者は、鎌倉に入ってはならないと命令を出し、義経は仕方なく腰越から京に引き返す。その途中、京まであと一日の、ここ篠原の地で義経は都に首を持ち帰るため、平家最後の総大将宗盛とその子清宗を処刑した。義経のせめてもの配慮で父子の胴は一つの穴に埋められ塚が建てられた。塚の前には池がありこの池で父子の首を洗ったといわれ「首洗い池」、またあまりにも哀れで蛙が鳴かなくなった事から「蛙なかずの池」とも呼ばれている。義経は、元服後も何度か「鏡の宿」に立ち寄っているが、その日は義経自ら元服した「鏡の宿」を血で穢(けが)すのを避けてわざと通り過ぎたと伝えられている。ちなみに、宗盛は、「熊野」のワキとして登場している。
*ここからは中山道沿いを行く
 
源義経元服池    *バスは道の駅竜王かがみの里駐車場へ 
鏡神社より西側へ130mのところに池があり、そばに石碑が建っている。これが義経の「元服池」とよばれている池で、義経はこの池の水を元服の時に使ったといわれている。

10:45  鏡神社    
南北朝時代の建築で「日本書紀」にも記されている朝鮮半島の新羅から陶製技術を伝えた天日槍(あめのひぼこ)を祀る神社。本殿は三間社流造りの、こけら葺で国の重要文化財に指定されている。
牛若丸は16歳で自らが鳥帽子親となって名を源九郎義経と名乗り、源氏の祖である新羅大明神と同じ天日槍を祀る鏡神社へ参拝し、源氏の再興と武運長久を祈願した。鏡神社の参道には義経が参拝したときに松の枝に鳥帽子をかけたとされる鳥帽子掛けの松がある。明治6年台風で倒れたため株上2.7mを残し石垣上に仮屋根をして保存されている。境内には元服後の義経を祀る境内社「八幡神社」があり、他の境内社と異なり京都の鞍馬の方角に向けられているのだという。
義経が元服したのが3月3日と伝えられていることから、毎年3月3日前後の日曜日に鏡神社で16歳以上の男女を対象に、「元服まつり」が開催される。
*宮司様に特別に神社のご由緒などをおうかがいします。
*正式参拝の後、久田先生の奉納演奏をお聴きします。

11:45 徒歩で周辺史跡へ  (徒歩3分)
鏡の宿
鏡は平安末期より、鎌倉、室町時代までは宿場としての賑わいをみせていた。しかし江戸時代に入ると、「守山宿」と「武佐宿」の間の宿(あいのしゅく)となってしまい、宿場の指定から外されてしまう。しかしながら本陣、脇本陣も置かれ、特に紀州侯の定宿で、皇族、将軍家の御名代をはじめ多くの武士や旅人の休憩の宿場町としての役目を果たしてきた。
義経宿泊の館・白木屋跡   烏帽子屋五郎太夫の屋敷跡
鏡の宿本陣跡の東隣りが「源義経宿泊館跡」で現在は畑地となっており、中央に石碑が建てられている。
承安4年(1174)3月3日、源氏の御曹司牛若丸は京の鞍馬でひそかに源氏の再興を志していた。鞍馬をこっそり抜け出した牛若丸は兄頼朝を尋ねんと、奥州の金売り吉次と下総の深栖の三郎光重が子、陵助頼重(みささぎのすけよりしげ)を同伴して東下りの途中近江の「鏡の宿」に入り、時の長者「沢弥傳(さわやでん)」の屋敷に泊まります。その夜、稚児姿で見つかりやすいのを避けるために元服することを決意する。そこで地元「鏡」の烏帽子屋五郎大夫に源氏の左折れの烏帽子を作らせ、鏡池の石清水を用いて前髪を落とし元結の侍姿を池の水に映し元服、源九郎義経と名乗ったと伝えられる。

12:20  鏡の里を出発 老蘇の森へ
12:40 老蘇の森と奥石(おいそ)神社  近江八幡市安土町東老蘇1615
老蘇の森は、万葉の昔から歌に詠まれてきた「歌枕」としても名高い森で、近江八幡市の奥石神社の社叢林のこと。旧中山道沿いに大鳥居があり、参道は杉の大木を中心とした厳かな雰囲気の鎮守の森に入り、さらに進むと豪壮で優美な拝殿と本殿が現れる。本殿は天正9年織田信長が家臣柴田家久(勝家の一族)に命じて造営せしめたもので 国指定重要文化財である。三間社流造で、桧皮葺の豪華の中に優美な落ち着きを持った建造物である。
今から約2300年前 孝霊天皇の御世に石辺大連(いしべのおおむらじ)という人が神の助けを得て松、杉、檜などの苗木を植え祈願したところ、たちまち生い茂り大森林になったと伝えられている。後にこの石辺大連は100数拾才迄生きながられたので人呼んで「老蘇」(老が蘇る)といい、この森を「老蘇の森」と呼ぶようになった。
平安時代には既に広く人々に知られており歌所として和歌や紀行文あるいは謡曲にも詠まれ多くの旅人が足を留めた。 またホトトギスの名所としても知られ、老蘇の森と郭公や思い出を掛けて詠んだ歌も多い。
『盛久』には、「衰えへは老蘇の森を過ぐるや美濃尾張」とある。
13:15食事処へ出発
13:30 近江牛・近江肉 こま吉  近江八幡市鷹飼町南3-2-3
きめ細かく柔らかな肉質の近江牛と近江三元豚の塊肉を贅沢に食べ比べできる特別焼肉ランチをご用意しました。15:00 出発
16:30  京都着

行程

8:50
JR 大阪駅 桜橋口改札口 集合
※集合時に食事代、バス代、拝観志納料あわせてお一人10,500円を徴収させていただきます。
9:00
貸し切りバスで大阪駅を出発
※車中で、先生のお話をゆっくりとうかがいます。
10:45
得正寺
「中将姫の寺」として有名で、本堂、開山堂、庫裡、鐘堂、宝物庫などがある。奈良時代の天平宝字3(759)年に、中将姫が3年間隠れ住んだ所に、姫に仕えた伊藤春時が草庵を結び安養庵と称したのが最初といわれる。春時は西の真砂寺で剃髪して得生、妻は妙生と名乗った。
天平19年(747年)に時の右大臣藤原豊成の娘として生まれた中将姫は、13才のとき継母のため奈良の都から糸我の雲雀山に捨てられ、春時に匿われてこの地にすんだ3年の間に称賛浄土経一千巻を書写したと伝えられている。平安時代の承平のころ(931~937年)空也上人がこの地に行脚し、庵の所に一寺を建てて春時の法名に因んで得生寺と名付けた。享徳(1452年~4年)の頃浄土宗の寺となり、その後、文亀(1501年~3年)の頃山から里へと場所を移し、江戸時代、寛永5年(1628年)に今の場所に落ち着く。姫が隠れた雲雀山は寺の前方に聳える山で、その山頂が得正寺の奥之院で、中将姫本廟がある。
本堂に安置される本尊の阿弥陀如来立像のほか、寺には中将姫の作という蓮糸縫三尊、中将姫の筆という紺地金泥三部経及び称賛浄土経、国の重要美術品に認定された絹本着色の当麻曼陀羅図などがある。開山堂には永禄元年(1558年)に大和の当麻寺から贈られたとされる中将姫及び春時夫妻の座像が安置されている。
境内に桜・ツツジが多くて折々の景色も美しく、毎年5月14日の中将姫の命日に行われる来迎会式の二十五菩薩練り供養は、和歌山県の無形文化財に指定されている。
※本堂にて参拝後、中将姫と寺の縁起にまつわるビデオを視聴させていただきます。
11:15
中将姫の座像が安置されている開山堂にて、奉納演奏をお聴きします。
11:45
出発
12:00
有田みかん海道展望台
有田地域には山が多く、みかん園の70%以上が傾斜地となっているため、見事な石垣階段型の畑を見ることができる。そんな景色を堪能できる、約5.6kmの「有田みかん海道」の見どころは、みかん畑だけではなく、紀伊水道や湯浅湾が一望できる絶景スポットもある。道沿いに巨大風車もあり、間近で見ることができる。
②11/25(土)
美濃国・野上の宿に「班女」の主人公、花子を訪ねる
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
美濃国・野上を舞台に、愛を誓った男のことを思い続ける遊女花子の姿と、形見の扇がもたらす再会を描いたのが、世阿弥作「班女」である。旧中山道の宿場として栄えた野上は、古くから遊女の里としても知られ、艶情を詠んだ歌が多く残されている歌枕の地でもある。
旧街道沿に残るかつての宿場町の跡を訪ね、そこに生きたであろう遊女の一人、花子の面影を偲びつつゆかりの地を巡る。
*JR京都駅発の貸し切りバスを利用
③3/9(土)
「松山天狗」の舞台、讃岐国に崇徳院ゆかりの地を訪ねる
西行法師が、保元の乱で敗れて配流地、讃岐国松山で崩御した崇徳上皇を弔うため、その御陵を訪ねるところから始まるのが能「松山天狗」である。金剛流のみの現行曲だが、平成6年、観世流でも復曲上演され、以後回を重ねている。四国第八十一番霊場、崇徳院菩提寺でもある白峯寺にその御陵を訪ね、歌を愛した院を偲ぶと共に、瀬戸内海の雄大な景色を望みながら瀬戸内の春を愉しむ。
*JR三ノ宮駅発の貸し切りバスを利用

講師紹介

久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞、2017年兵庫県文化賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。
林 和清(歌人・現代歌人協会会員・現代歌人集会理事長)

2001年の当アカデミー設立当初より古典の講座を担当。
1962年京都生まれ。歌人。
塚本邦雄に師事し、「玲瓏」に入会。「玲瓏」選者。多数の文化センターで和歌や古典講座を担当。「ゆるがるれ」で現代歌人集会賞受賞。他の著書に歌集「匿名の森」(砂子屋書房)、歌集「去年マリエンバートで」(書肆侃侃房)、エッセイ「京都千年うた紀行」(NHK出版)、「日本の涙の名歌100選」(新潮文庫)等。

参加お申し込み

■事前に下記申し込みフォームより禄水苑までお申し込み後、二週間以内に受講料のお支払いをお願いします。
お振込み先
三菱UFJ銀行 西宮支店 普通5065562 ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)

*ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
*ご欠席の場合、他講座への振り替え受講のみ可能です。同講座への振り替えは不可ですのであらかじめご了承ください。
講座内容・行程詳細に関するお問合せ:白鷹禄水苑

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
(1) ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。

(2) ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

(3) ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(同講座については下記参照)への振り替えが可能です。

(4) 開催日から数えて30日を切ってのキャンセルについては、同講座への振り替えができませんのでご注意ください。それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の空席のある同講座への振り替えも可能です。

その他

*おおむね8:00~9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00頃帰路につく予定です。行程詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
*車中でも、先生の詳しいご講義があります。
*訪れる寺社において特別に講師による奉納演奏や正式参拝をご許可いただくだく場合があります。その場合、志納料、初穂料として、事前にお支払いいただいてる旅行代金とは別途当日集合時に参加者から1000~1200円程度徴収させていただきますので、あらかじめご承知おきいただきますよう、お願いいたします。
*先生方を囲んでのお食事(3500円前後)は当方で手配します。

白鷹禄水苑 行程詳細に関するお問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
0798-39-0235
受付時間
11:00 - 18:30(第1・3水曜日除く)

特別公開講座  演者と巡る世阿弥【現地講座】
「世阿弥と興福寺薪猿楽」

第25回 演者と巡る世阿弥 「世阿弥と興福寺薪猿楽」


*誠に申し訳ありませんが当講座は満席となりました。
世阿弥の出自や生涯、業績をたどり、そのゆかりの地もめぐる講座です。毎回、世阿弥に関連した曲を取り上げ、訪れた現地にて、講師お二方に演者の立場から、わかりやすい解説をうかがい、謡と小鼓による演奏もお聴きします。
*前後期、年二回開講の現地講座です。前期講座で世阿弥ゆかりの地を訪ね、後期には生駒山宝山寺を訪れて、特別に寺所蔵の貴重な世阿弥関係文書を間近に拝見する予定です。
講師・演奏
謡 味方 玄(観世流シテ方)

小鼓 久田舜一郎 (大倉流小鼓方)
受講料
1回   一般4,600円 アカデミー会員4,200円
※資料費・保険料込み
※公共交通機関交通費各自負担
※食事代・拝観料・奉納演奏志納料を別途当日徴収させていただきます。
アカデミー会員についてはこちら>> 入会・受講のご案内

日程

7/12(土)
*満席となりました
第25回
「世阿弥と興福寺薪猿楽」
世阿弥は大和猿楽四座の一つ、結崎座の観阿弥の子として大和国、現在の奈良県磯城郡川西町結崎に生まれる(1363頃)。当時大和には興福寺薪猿楽・多武峰妙楽寺八講猿楽・春日若宮おん祭猿楽に参勤して翁を演じる結崎・外山・坂戸・円満井の四座があり、この三大神事に際して四座に加わる形で神事芸能を行うのが、後の観世・宝生・金剛・金春の出発点となる。中でも絶大な勢力を聖俗両界に及ぼした興福寺と強く結ばれたことは、猿楽が発展する重要な要素となった。
現在の薪能の起源となる興福寺薪猿楽は、西金堂(焼失)と東金堂での修二会に付随する神事として始まるが、その後南大門前に場所を移し、能として独立した形で完成されてゆく。世阿弥は薪猿楽に参勤するほか、応永元年(1394)の足利義満春日参詣の折には将軍宿所の興福寺塔頭一乗院で演能するなど、興福寺との縁は深い。
世阿弥の出自を語るに、故郷奈良は欠かせないが、十代後半から生涯の大半を京都で過ごした世阿弥が、60歳を過ぎて奈良を舞台とする能を次々と世に出していることも興味深い。
世阿弥演能の原点ともいえる興福寺薪猿楽や、世阿弥作とされる奈良を舞台とした作品を振り返り、世阿弥が故郷奈良にどのような思いを抱き、語っていたかを偲ぶ。

*行程や実費経費詳細は、開催日の約一カ月前に申し込み者にご連絡いたします。
*先生方を囲んでいただくお食事(3000円程度)は、当方で手配します。

行程(予定)

9:50  近鉄奈良駅 東改札口 集合 
東向商店街を通って興福寺へ
10:00 興福寺 (世界遺産)
薪能金春発祥地の碑・西金堂跡の碑
興福寺西金堂は江戸時代に火災で焼失し、現在は基壇のみが残っている。興福寺薪猿楽は、平安時代中期に西金堂修二会(しゅにえ)付随した神事として、後の金春座となる圓満井座によって催されたのが最初だといわれる。
10:10興福寺会館にて両先生によるお話をお聴きします。  
11:05 猿沢池
周囲に柳が植えられた風情のある池。もとは興福寺の瓦用の土をとっていた池といわれる。猿沢の池の月は「南都八景」に数えられる。奈良時代、帝の寵愛が衰えたことを嘆いた采女が身を投げたとの伝説も残る。
采女神社 【うねめじんじゃ】
猿沢池のほとりにある、春日大社の末社。『大和物語』によると、奈良時代に天皇の寵愛が薄れたことを嘆き、猿沢池に身を投じた采女(うねめ。身の回りの世話をする女官)の霊を慰めるために創建された。池の東南隅には采女が入水した時、衣を掛けたという「衣掛けの柳」がある。中秋の名月には、例祭「采女祭」が執り行われる。
11:20南大門跡にて寺院の方に「興福寺薪御能」についてお話をうかがいます
平安時代初め869(貞観11)年に行われた西金堂の修二会法要において、宗教的な儀式として奉納されていた芸能に始まる。次第に庶民の人気を集るようになり、鎌倉時代には西金堂(焼失して現存せず)に加え、現存する東金堂でも薪御能が行われるようになる。これに参勤していた大和猿楽四座と呼ばれる能楽の伝統流派が成立したのもこの頃である。後に薪御能は南大門(中金堂とともに6度の焼失と再建を繰り返してきたが、享保2年〈1717〉に焼失した後は再建されず、方形の基礎跡が南大門跡として再現されている。)で行われるようになり現在に至る。
今日、薪能の名称で行われる演能会は数多くあるが、本来、薪能といえば興福寺薪能のことであり、現行の薪御能はその系譜を引くものである。能楽史上、宗教的芸能としての能の始源を考えるうえで重要な位置を占める行事である。
世阿弥は薪猿楽に参勤するほか、応永元年(1394)の足利義満春日参詣の折には将軍宿所の興福寺塔頭一乗院で演能するなど、興福寺との縁は深い。
11:35中金堂
興福寺伽藍の中心になる最も重要な建物。6回の焼失・再建を繰り返したが、後享保2年(1717)に焼失し、その後は仮の金堂が建設されただけにとどまってきた。しかし2018年10月に300年ぶりに再興され落慶した。
*両先生による奉納演奏をお聴きします
12:00 自由見学
東金堂(国宝)
神亀3年(726年)、聖武天皇が伯母にあたる元正天皇の病気平癒を祈願し、薬師三尊を安置する堂として創建した。創建当初は床に緑色のタイルが敷かれ、薬師如来の浄瑠璃光世界がこの世に表されていたとされる。創建後も5回に及ぶ焼失・再建を繰り返し、現在の東金堂は 室町時代中期・応永33年(1426年)の再建。唐招提寺金堂を参考にした天平造りの建築物。内陣は本尊・銅造薬師三尊像(重文)を中心に木造文殊菩薩坐像、木造維摩居士坐像、木造十二神将像、木造四天王立像(いずれも国宝)が安置される。
国宝館 
各堂にあった奈良時代から江戸時代に至る各時代の仏像・絵画が集められ,1250年にわたる興福寺の歴史と伝統を伝えている。そのほとんどが国宝,重文に指定されている。白鳳時代の旧東金堂本尊仏頭、天平時代の阿修羅像を含む八部衆立像、十大弟子立像、鎌倉時代の天燈鬼立像・竜燈鬼立像・金剛力士立像などいずれも国宝。
12:45  国宝館東の「登大路園地」にて集合
13:00 名勝 依水園
江戸期に作られた前園と、東大寺南大門・若草山・春日奥山などを借景に明治時代に作られた後園からなる池泉回遊式庭園。古代中国の青銅器や朝鮮の高麗・李朝の磁器、日本の茶道具などを展示する寧楽美術館を併設。
土用の丑を控え、国の名勝指定の庭園にある一棟を貸し切りとして、〈鰻とろ御膳〉をお楽しみいただきます。
14:30頃  依水園にて自由解散 

行程

9:00
近鉄奈良線 生駒駅 中央改札 集合。 ※必ず時間厳守でお願いいたします。
※集合時に食事代、拝観志納料あわせてお一人4,500円(食事なし1,200円)を徴収させていただきます。
9:20
ケーブル線 鳥居前駅から宝山寺駅へ
9:25
宝山寺駅 徒歩で宝山寺へ(約10~15分)
※生駒駅集合の後、御寺までタクシーご利用も可能です。
9:40
宝山寺 宝山寺の参集殿「和光殿」広間へ
9:50
和光殿にて講義 禅竹宛世阿弥書状・禅竹自筆「六輪一露大意」を巡って
世阿弥及び禅竹自筆本を間近で拝見するとともに、講師お二方による、お話と実演をお聴きします。
12:00
中締め解散
※希望者はお寺の方の案内により獅子閣をご見学いただきます。
12:30
講師を囲んでのお食事
※仕出しをご用意いたします。
13:30頃
各自参拝後宝山寺にて自由解散 
(ケーブルは一時間に三本、20分間隔で出ています。)

生駒山宝山寺と世阿弥関連文書

真言律宗に属する大本山で、延宝六年(1678)、宝山湛海律師(1629~1716)の入山によって中興され、般若窟に弥勒菩薩を安置し、不動明王を中尊とする本堂と歓喜天を祀る聖天堂とを中心として、生駒山東斜面中腹の急傾斜地に諸堂を配する。
生駒山宝山寺が有する数々の寺宝の中で異彩を放つのが、世阿弥自筆の能本を含む金春家伝来の能楽関係の伝書で、第十五代管長隆範和上が金春宗家の兄であった縁で移管されたと伝えられる。

講師紹介

味方 玄 (観世流シテ方)

京都生まれ。父・味方健、片山幽雪・十世片山九郎右衛門に師事。KBS京都テレビ・「能三昧」監修・演出・出演。2003年新作能「待月」を制作し、脚本・演出・シテを務める。青嶂会の他、独自の舞台世界創作のためテアトル・ノウを主宰。第1回目の公演は、京都の1996年十念寺で開催。ろうそくやかがり火の光や風さえも効果的に演出された古風な形の能は好評を博した。近著に「能へのいざない」など。平成13年京都市芸術新人賞、2004年京都府文化賞奨励賞、2022年観世寿夫記念法政大学能楽賞、2023年京都府文化賞功労賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。
久田舜一郎 (大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞受賞。2017年兵庫県文化相受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。

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