造り酒屋で「文化」としての日本酒を考える
日本酒文化サロン 「酒蔵の四季」
2025 年度 日本酒文化サロン
造り酒屋で「文化」としての日本酒を考える
酒蔵の四季
日本酒について、歴史、文化、暮らしの面からアプローチしようというサロン形式のレクチャー。毎回テーマにそった蔵元の話題提供の後、季節の蔵出し限定酒の飲み比べをお愉しみいただきます。
酒造りとは本来、日本独自の気候や風習、折々の歳時記と密接に関わるものです。
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを期に、蔵の伝統行事やしきたり、準備に始まる造りの行程を季節にそって追いつつ、酒造りの「伝統」とは何か、白鷹や北辰馬家に残された資料をもとに、今改めて蔵元と共に考えます。
時間
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16:00~17:30
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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回数
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全5回 一般10,000円 アカデミー会員8,500円
1回 一般 2,400円 アカデミー会員 2,100円
※毎回蔵BAR でご提供する「季節の飲み比べセット」を含みます。
※一回ずつでもご参加いただけます。
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お申し込み方法
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まず初めに白鷹の創業時に遡り、江戸時代末から戦後にかけての激動の時代、白鷹蔵元・北辰馬家の人々がどのように暮らし、蔵の伝統を守り続けたのか、折々の歳時記と共に考えるる。
伝統的な灘の酒造りは、農閑期に丹波や但馬から蔵に入り、約100日間泊まり込みで造りに従事する「蔵人」という技術集団によって支えられてきた。蔵人を統括する最高責任者を「杜氏」という。その構成とそれぞれの役割について見てゆく。
夏の蔵の行事:渋染・呑み切り
秋も深まる頃、蔵では来るべき酒造期に備えた準備が始まる。その一つが道具の手入れである。白鷹集古館に残るかつての酒造り道具を取り上げ、その用途に応じた造形に注目する。
秋の蔵の行事:小輪替え・桶洗い・冷やおろしの出荷
11月下旬、米の手当て(買い付け)が終わると、精米を皮切りにいよいよ酒造りが始動する。造りの初めの行程である、精米・米洗い・蒸し、そして灘の酒造りに欠かせない宮水とその運搬についてふれる。
初冬の蔵の行事:酛始め
2026年2/15(日)
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5 灘伝統の生酛造りと寒造りのしぼりたて新酒
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日本酒の造りは、様々な微生物の働きを巧みにコントロールすることによってのみ可能な、世界でも稀にみる高度な醸造技術によって支えられている。それを顕著に示すのが「生酛造り」である。この伝統の造りに注目し、生酛による寒造りのしぼりたて新酒を味わう。
春の蔵の行事:甑倒し・皆造
講師:川島智生(日本近代建築史博士)
京都華頂大学現代家政学研究所教授。広島県福山市鞆の醸造元に生まれ、日本の近代建築史が専門で、学校建築史で博士号取得。主な著作に、『近代神戸の小学校建築史』、『近代京都における小学校建築』、『近代大阪の小学校建築史』、『関西のモダニズム建築』、『民芸運動と建築』、『宝塚 温泉リゾート都市の建築史』などがある。酒造建築に関する代表的な論文に「酒蔵の建築史-土蔵から酒造工場、四季醸造庫へ」『日事連』663号.日本建築士事務所協会連合会.2019年がある。雑誌『醸界春秋』に醸造家と建築の論考を30年間連載中で、現在までに178本の論考をまとめている。他に『酒文化』に論考を記す。
お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から
二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。
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支店名:西宮支店
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口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、原則として、
ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
2、一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合、ご本人様に限り、空席のあるその後の日程への振り替えも可能です。(最終日からの振り替えや、年度をまたがっての振り替えはできません。)
3、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りします。
■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について
・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・コロナ感染状況によりお席の間隔を空ける、アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じる場合がございます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。
土間ホール
季節の飲み比べセット
下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
11/2(日)十三夜 淑女達の夕べ
Sake&Italian Special Dinner 2025年11月2日(日) Ladies Only
十三夜 淑女達の夕べ
Ladies Only
女名月よ呼ばれる十三夜の宵、女性だけで日本酒とイタリアンのディナーを愉しみませんか?
深い旨味とコクを増した秋の生酛純米酒と、ピエモンテ仕込みのイタリアンの幸福な出会いにご期待ください。
日時
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2025年11月2日(日)17:00開始
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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参加費
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8,500円(税込)
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お料理
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リストランテ・ディ・カッチャトーリ
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ピエモンテのビネガーとの出会いによってイタリア料理に誘われたという永田シェフのお料理は、ピエモンテ仕込みの本格派ながら、一皿に豊かな季節感と繊細さを盛り込んだ独自のもの。様々な食材を調和させ、そこから深い味わいを引き出すビネガーのマジックには日本酒に通じるものを感じます。
※お席の配置は原則、お申込み順とさせていただております。
・他の参加者と同テーブルをご希望の場合は、必ずお申込み時にお伝えください。
・互いのお申込み時期に間隔があいた場合、同テーブルにご案内することは困難となりますので
ご容赦いただきますようお願い申し上げます。
お申し込みフォームより、事前に禄水苑までお申し込み後、
二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。
お申し込み
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、上記期日内のご入金が確認できない場合、自動的にキャンセル扱いとなりますのであらかじめご了承いただきますようお願いいたします。不都合がありましたら事前にご連絡いただきますようお願いいたします。
2、
ご入金後のご返金および、他のイベントへの振り替えはできませんので、あらかじめご了承ください。 万が一ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方のご参加も可能ですので、是非ご利用ください。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。
■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
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2025年度「食べ頃の旬、飲み頃の旬を愉しむ会」
2025年度 食べごろの旬、飲み頃の旬を愉しむ会
和洋の料理とともに味わう旬の酒
旬の味覚を盛り込んだ和洋のお料理とともに、季節の酒をじっくりと愉しみませんか?
阪神間の人気レストランから、味はもちろん、独創性と新たな挑戦への熱意に富んだシェフ達が腕をふるいます。
*お料理はコースで、お酒もお料理の流れに沿って数種類お愉しみいただきます。
5/18(日)
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「ルナ・パルパドス」の炭火焼き料理と初夏の爽快冷酒
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丹波篠山の滋味あふれる食材を活かしたスペイン料理。メインは青紅葉が美しい中庭で、炭火で香ばしく焼き上げます。肉の脂と炭火が引き出す独特の香りと旨味にもしっかり対応する日本酒。
参加費
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お一人様 8,500円(税込み)
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時間
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17:00~
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場所
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白鷹禄水苑 1階土間ホール・中庭
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6/15(日)
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父の日を祝う
「リストランテ・ベリーニ」の夏イタリアンと珠玉の吟醸酒
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目に鮮やかな夏野菜、甘味、旨味が豊富な魚介類など、夏のイタリアンも旬の食材が豊富です。蔵の宝物のような大吟醸酒に始め、夏季限定の珠玉の酒と共にお愉しみいただきます。
参加費
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お一人様 12,000円(税込み)
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時間
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17:00~
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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8/3(日)
満席
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「東京竹葉亭」の鰻づくし会席と超辛口酒
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立秋を間近に控え、まだなお暑さ厳しいこの時期は、日本伝統のスタミナ料理を。鰻で有名な老舗の味を引き立てるのが白鷹自慢の辛口酒。締めの鰻の蒲焼は、抜群のキレとコクを備えた超辛口酒とともに。
参加費
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お一人様 12,000円(税込み)
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時間
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17:00~
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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9/28(日)
満席
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新蕎麦の季節到来
「そば茶寮 澤生」の蕎麦会席と愉しむ冷やおろし
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京料理ならではのダシをきかせた優しい味わいが際立つ酒肴の数々。締めは、冷やしの二八蕎麦で。程よく熟成して秋一番に蔵出しする「冷やおろし」と共に。
参加費
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お一人様 9,500円(税込み)
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時間
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18:00~
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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12/6土)
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日本酒とフレンチで愉しむクリスマス
冬のスペシャリテ・「ル・べナトン」のジビエ料理と冬の純米酒
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旬の厳選食材を使った洗練イタリアンと、お料理の力強さをしっかりと受け止める生酛純米酒のマリアージュで、一足早いクリスマスを。食前酒、冷酒、冷や、燗と、御料理の流れに沿って日本酒の多様な楽しみ方をご提案!
参加費
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お一人様 12,000円(税込み)
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時間
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17:00~
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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2026年 3/29(日)
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「ラ・ターブル・ド・ヤマサキ」のビストロフレンチと春の生原酒
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柔らかくジューシーな肉や、緑色系の野菜が特に美味しい春のフレンチ。元町の人気ビストロの春の味覚と、瑞々しさを湛えたしぼりたて新酒のマリアージュで、新しい門出を祝うSakeディナーはいかがですか?
参加費
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お一人様 8,500円(税込み)
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時間
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17:00~
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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*いずれもお料理はコースで、お酒はお料理にあわせて数種類お愉しみいただきます。
*各イベントの所要時間は、当日のお料理の流れや内容によって1時間半から2時間の間で、多少異なりますのであらかじめご了承ください。
*写真はすべてイメージです。食材は、その時期の仕入れの最良の旬のものを使用いたします。
ルナ・パルパドス (丹波篠山)
素材第一主義を基本に、丹波篠山の豊富な山の幸や有機野菜など、その日の食材の良さを最大限に引き出したフレキシブルな料理を展開。従来の枠にとらわれない、新感覚のスペイン料理は、日本酒とも相性ピッタリ。料理に彩を添える丹波焼の器も大きな魅力。
リストランテ・ベリーニ(芦屋)
芦屋川沿いの一軒家レストラン。この店一筋30年以上の小野シェフのお料理は、正統派イタリアンをベースに、和の素材も取り入れたもの。「今、ここでしか食べられない」厳選食材を使用、常に新しい調理法に挑戦しながら独自の洗練されたイタリアンを追求。
東京竹葉亭 西宮店
江戸末期に現在の東京新富町で創業、昭和初期に小林一三や伊藤忠兵衛などの財界人の招きで関西に出店した鰻料理で有名な老舗が禄水苑オープンとともに苑内に移転。ミュシュランでも星を獲得した確かな味に定評がある。
そば茶寮 澤正(京都今熊野)
『創作そば会席』で知られる、京都、泉涌寺近くの隠れ家的な店。そばは北海道黒松内町の農家から直接仕入れ、豊かな風味が楽しめる。京野菜は、安心安全な無農薬栽培を中心に使用。素材本来の力強さと、京料理ならではのダシをきかせた優しい味わいが絶妙ともいえるバランスを作り出す。
ル・ベナトン(夙川)
ブルゴーニュの『ベナトン』で修行を積んだ高谷シェフが、2008年、その名を冠して夙川にオープンしたフレンチレストラン。本場の味を引き継ぎつつ、地元兵庫の食材を活かした繊細さと豪快さを併せ持つ、洗練されたブルゴーニュ料理は、舌の肥えた阪神間の人々の絶大な支持を得ている。
ラ・ターブル・ド・ヤマサキ(神戸元町)
「もっと身近なフランス料理」をコンセプトに、本場フランスの数々の名店で研鑽を積んだ山崎シェフが生み出すのは、季節の食材で作るテリーヌや煮込み料理、パイ包み焼き、ジビエ料理など、フランスで昔から愛される郷土料理や家庭料理を中心とした本格的なビストロ料理。
お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から
二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて参加費のお支払いをお願いしております。
お申し込み
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支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、上記期日内のご入金が確認ができなかった場合、自動的にキャンセル扱いとなりますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。何か不都合がありましたら事前にご連絡いただきますようお願いいたします。
2、
ご入金後のご返金および他のイベントへの振り替えはできませんので、あらかじめご了承ください。 万が一ご欠席の場合、代理の方にご参加いただきますようお願いしております。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車・自転車でのご来場は固くお断りいたします。
■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について
・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・お席の間隔を空ける、お一人お一人アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。
土間ホール
季節の飲み比べセット
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2025年度特別公開講座 酒都の建築と記憶 第2期
酒都の建築と記憶 第2期 ―灘五郷を通底するもの―
長年にわたり醸造家と建築についての調査研究に取り組む講師を迎え、酒造都市に残る近代建築や歴史的遺構を通してまちの記憶をたどる全5回の講座。
今回は、宮水・出造り蔵・戦災と震災の復興・四季醸造庫・醸造建築家・消えた酒蔵を鍵に灘五郷を歴史的に位置付ける。
*毎回季節の蔵出し限定酒の唎酒がつきます。
時間
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16:00~17:30
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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回数
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1回 一般 2,700円 アカデミー会員 2,400円
全5回 一般 12,000円 アカデミー会員 10,500円
*唎酒付き
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お申し込み方法
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「灘五郷」という概念は、明治19(1886)年に灘酒造組合が結成された頃に芽生え、以来灘は日本の酒造業を139年間リード、牽引していく。明治期には、江戸後期に完成した千石蔵を超える土蔵酒蔵が次々と誕生し、酒造家の進取の気性により、煉瓦蔵や蒸気機関が採択されて近代化が推し進められる。その後戦災により7割の酒蔵が焼失するが、そのことが鉄筋コンクリート造による高層化ならびに四季醸造庫の建設へのいち早い取り組みにつながり、生産性を上げた。
7/13(日)
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2 【現地見学と座学】 西宮の宮水を求めて
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西宮にのみ湧出する霊水ともいうべき酒造最適水、「宮水」は、当初は西宮郷のみ、やがて土管により今津郷へ、そして他郷のみならず堺や播磨、遠くは四国、広島などに船積みや貨物で運ばれるようになる。現在の宮水地帯には11社の宮水井戸場があるが、上物は戦災で焼失し、酒蔵と家屋が密集していた戦前までの濃密な宮水地帯の面影は消えた。その中でただひとつ、白鷹の煉瓦造の井戸揚水場から宮水栄光の歴史が偲べる。
*宮水施設としては、戦前までに建設された唯一の歴史的建造物となる白鷹の井戸揚水場を特別に見学。
9/14(日)
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3 出造り蔵-宮水とブランドを求めて―
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明治後期、他の銘醸地から灘に進出する「出造り蔵」が始まる。宮水とブランドを求めてのことであり、伏見の月桂冠や伊丹の小西酒造がその嚆矢となる。以後大正から戦前期にかけて堺や和歌山の酒造家をはじめとする、全国各地の蔵が進出、灘五郷を本拠地とする造り酒屋とともに灘一帯に軒を連ねることとなる。この流れは戦後昭和30年代に入っても続き、ピーク時には灘五郷の酒蔵の約三分の一を出造り蔵が占めた。
灘五郷には数多くの酒造家がいたが、大正期以降消滅した酒蔵も多い。理由は経済的な要素が主だが、戦災・震災により被災して立ちゆかなくなったケースや埋立てによる環境の悪化などによる廃業もあった。残った酒造家の歴史を正史とすれば、消えた酒造家の歴史は負史といえるが、両方をみなければ真実の歴史はみえてこない。ここでは消えた酒造家を振り返ることで、明暗の酒造史を検証する。
戦前までの酒蔵のほとんどは、各蔵出入りの大工棟梁によって普請された土蔵造りであったが、白鹿や白鷹にみられる昭和初期に始まった鉄筋コンクリート造酒蔵は、高等教育を受けた建築家によって設計され、戦後に至っては醸造施設専門の建築家が出現する。
建築家としては菊正宗の渡邉節、白鷹の清水栄二、沢の鶴や西宮酒造の小林得志、ゼネコンの設計施工としては、大関・白鶴の竹中工務店、菊正宗の大林組、大関の清水建設などが挙げられる。
講師:川島智生(日本近代建築史博士)
神戸情報大学院大学客員教授。大手前大学史学研究所客員研究員。広島県福山市鞆の醸造元に生まれ、日本の近代建築史が専門で、博士(学術)。主な著作に、『近代日本の小学校建築史』、『近代神戸の小学校建築史』、『近代京都における小学校建築』、『近代大阪の小学校建築史』、『戦後モダニズムの学校建築』、『関西のモダニズム建築』、『民芸運動と建築』、『宝塚 温泉リゾート都市の建築史』、『近代日本のビール醸造史と産業遺産』、などがある。酒造建築に関する代表的な論文に「酒蔵の建築史-土蔵から酒造工場、四季醸造庫へ」『日事連』663号.日本建築士事務所協会連合会.2019年がある。日本建設業連合会(日建連)雑誌『ACe 建設業界』の2024年12月号「醸す建築」特集に巻頭インタビューを受け、酒蔵との出会いを語る。雑誌『醸界春秋』に醸造家と建築の論考を33年間連載中で、現在までに188本の論考をまとめている。他に『酒文化』に論考を記す。研究対象地域としては、阪神間、神戸、京都、大阪、奈良をテリトリーとするが、北海道から沖縄まで全国にわたって研究は及ぶ。阪神大震災以降は、災害と建築というテーマの研究もおこない、三陸海岸には東日本大震災直後から三年間通い、10数本の論考をまとめた。阪神淡路大震災30年の今年2025年に、著作『灘五郷―酒造都市の建築史』を刊行予定。
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【以下にご注意ください】
1、原則として、
ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
2、一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合、ご本人様に限り、空席のあるその後の日程への振り替えも可能です。(最終日からの振り替えや、年度をまたがっての振り替えはできません。)
3、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
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土間ホール
季節の飲み比べセット
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2025年3/29(土) ルナ・パルパドスのスペイン料理と春の生原酒
「ルナ・パルパドス」のスペイン料理と春の生原酒
食べ頃の旬、飲み頃の旬を愉しむ会
四季折々の蔵出し限定酒を、旬の食材とともにじっくりとお愉しみいただく酒徒の会。
3月は丹波篠山に届いた春の便りを一杯に盛り込んだスペイン料理と、瑞々しさを湛えた春の生原酒をお愉しみいただきます。
色とりどりの丹波焼の器が食卓に華を添えます。
日時
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2025年3月29日(土)17:00開始
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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参加費
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8,500円(税込)
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お料理
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ルナ・パルパドス(丹波篠山)
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素材第一主義を基本に、丹波篠山の豊富な山の幸や有機野菜など、その日の食材の良さを最大限に引き出したフレキシブルな料理を展開。従来の枠にとらわれない、新感覚のスペイン料理は、日本酒とも相性ピッタリ。料理に彩を添える丹波焼の器も大きな魅力。
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お申し込み
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【以下にご注意ください】
1、上記期日内のご入金が確認できず、お客様とご連絡がつかなかった場合、勝手ながら自動的にキャンセルとさせていただきますので、ご了承ください。
2、
ご入金後のご返金はできませんので、あらかじめご了承ください。 万が一ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方のご参加も可能ですので、是非ご利用ください。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。
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2025年 しぼりたて新酒を愉しむ会
2025年 しぼりたて新酒を愉しむ会
純米大吟醸のしぼりたて新酒と竹葉亭の松花堂弁当
伝統的な蔵元の住居を再現した「白鷹禄水苑」の趣ある建物で、垂れ口から汲んだ搾りたての原酒の、はじけるように新鮮な味わいは、この季節ならではの醍醐味です。老舗・東京竹葉亭の松花堂弁当とともに、お楽しみください。
*参加者限定で、純米大吟醸のしぼりたて新酒の特別販売もございます。
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午前
11:30~13:00
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午後
15:30~17:00
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午前
11:30~13:00
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午後
15:30~17:00
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1/7(土)
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受付終了
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受付終了
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2/5(日)
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受付終了
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受付終了
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1/22(日)
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受付終了
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受付終了
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2/18(土)
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受付終了
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受付終了
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1/29(日)
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受付終了
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受付終了
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12:00~13:15
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12:00~13:15
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1/19(日)
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満席となりました
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2/9(日)
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満席となりました
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1/26(日)
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満席となりました
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2/22(土)
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満席となりました
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2/24(月・祝)
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満席となりました
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
*禄水苑2階宮水ホールで受付いたします。
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参加費
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5,000円(税込)
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お料理
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しぼりたて新酒と竹葉亭の松花堂弁当のお食事
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申し込みフォームからメールにてお申込みいたき、受付日(当方からご連絡させていただいた日)から数えて10日以内に禄水苑カウンターあるいは銀行振込でのお支払いをお願いいたします。
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、上記期日内のご入金が確認できない場合、自動的にキャンセル扱いとなりますので、あらかじめご了承ください。(銀行営業、振り込み反映日にご注意ください。)
2、体調不良なども含め、お客様個別の事情によるご入金後のキャンセルについて、ご返金及び他のベントへの振り替えはできません。万が一ご欠席の場合、代理の方にご参加いただきますようお願いいたします。
上記ご了承いただける場合のみお申込みいただきますようお願い申し上げます。
・20歳未満の方にはお酒の提供はいたしません。
・アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場は固くお断りします。
・飲み放題ではございませんので、あらかじめご了解いただいた上でお申し込みいただき、ご自分のペースでごゆっくりとお楽しみください。
禄水苑の感染症対策について
◆お申込みにあたり、感染症対策等に基づく下記の点についてあらかじめご了承ください。◆
・アクリルパーテーションでの仕切りは予定しておりませんが、新型コロナ感染状況により昨年と同様に対策を講じる場合がございますのでご了承願います。
・お酒は各自カラフ(300ml)にてご提供いたします。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。受付時の検温にご協力ください。
■感染症対策にご協力をお願いいたします。
・ご会食時以外は必ずマスク着用でお願いいたします。
・会食時、お席を離れる場合は必ずマスク着用でお願いいたします。
・テーブルを離れてのお客様同士のお酒の注ぎあいはご遠慮ください。
■いずれのコースも飲食物のお持ち込みは固くお断り申し上げます。
■感染症流行によって、開催を中止せざるを得ない場合もございます。その際は参加費のご返金をさせていただきます。(振込手数料は差し引いてのご返金となります。)
■未成年者のご同行はご遠慮願います。
■状況により内容を一部変更する場合がございます。ご了承ください。
■最低催行人数に達しない場合、予定を変更させて頂く場合がございます。
下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
2025年 白鷹酒蔵見学
今年も白鷹禄水苑では、伝統の造りを守り続ける白鷹の姿勢をご理解いただくとともに、酒通にはたまらないしぼりたて新酒をいち早く唎酒していただくために、造りが佳境にはいる時期を選んで酒蔵見学を開催いたします。
まだ蔵内を見学されたことのない方は奮ってご参加ください。
参加者限定で、しぼりたて新酒の特別販売もあります。
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11:15~12:00
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12:30~13:15
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14:45~15:30
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16:00~16:45
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1/11(土)
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満席
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満席
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満席
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満席
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1/18(土)
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満席
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満席
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満席
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満席
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2/1(土)
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満席
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満席
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残席僅少
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満席
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2/8(土)
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満席
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満席
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満席
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満席
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2/15(土)
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×
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満席
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満席
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満席
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受付場所
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白鷹禄水苑 1階レジカウンター
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参加費
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1,000円(税込)*白鷹ミニ唎猪口付
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当ホームページの申し込みフォームからお申込みください。
*上記以外の方法(メール・電話・FAX等)でのご予約はお受けできませんのでご了承ください。
*ご予約の方を優先的にご案内させていただきます。
*満席の場合は、当日の受付はいたしませんのでご了承ください。
当日の流れ(出発から解散まで約45分)
・白鷹禄水苑一階酒蔵見学受付カウンターにて受付・参加費お支払い。参加者札をお渡しします。
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・禄水苑の北側、酒蔵通りを渡った北駐車場(裏面地図参照)から白鷹本社の酒蔵へ出発。
*蔵内に入る前にシューズカバー・キャップを着けていただきます。
↓
・工程順に蔵内をご案内
↓
・最終工程(上槽)垂れ口にてしぼりたて新酒の唎酒
↓
・白鷹禄水苑に戻り、売り場カウンターにて参加者札と引き換えにお土産のお渡し・解散
*見学者限定・しぼりたて新酒ご購入の方は、購入整理券をお渡ししますのでお申し出ください。
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
■抽選受付ではございませんので、実際にご参加される日に限定してご予約ください。
複数の仮予約はご遠慮いただきますようお願いいたします。
■ご予約後のキャンセルは、必ず申し込みフォームからキャンセルのご連絡いただきますよう、お願いいたします。
■いずれのコースも飲食物のお持ち込みは固くお断り申し上げます。
■インフルエンザ流行時等は、状況によっては中止せざるを得ない場合もございますのでご了承ください。
■未就学児童のご参加はご遠慮いただいております。お子様同伴ご希望の方は、必ず事前に白鷹禄水苑までお電話にてお問合せください。
■各コースのスタート時刻までに受付をお済ませになられないと、ご予約されていても空席のある次のコースに合流いただく場合がございますのでご注意ください。
蔵見学者限定「しぼりたて新酒」の販売について
720ml 2,000円
・購入後希望の場合、見学行程最後の唎酒の折に購入整理券をお渡しします。売り場カウンターで整理券をご提示の上お買い求めください。
*限定数のため、希望本数をご用意できない場合もございますのでご了承ください。
・4本以上は、お得な割引送料にて発送も承ります。
・アクリルパーテーションでの仕切りは予定しておりませんが、新型コロナ感染状況により昨年と同様に対策を講じる場合がございますのでご了承願います。
・お酒は各自カラフ(300ml)にてご提供いたします。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。受付時の検温にご協力ください。
■感染症対策にご協力をお願いいたします。
・ご会食時以外は必ずマスク着用でお願いいたします。
・会食時、お席を離れる場合は必ずマスク着用でお願いいたします。
・テーブルを離れてのお客様同士のお酒の注ぎあいはご遠慮ください。
■いずれのコースも飲食物のお持ち込みは固くお断り申し上げます。
■感染症流行によって、開催を中止せざるを得ない場合もございます。その際は参加費のご返金をさせていただきます。(振込手数料は差し引いてのご返金となります。)
■未成年者のご同行はご遠慮願います。
■状況により内容を一部変更する場合がございます。ご了承ください。
■最低催行人数に達しない場合、予定を変更させて頂く場合がございます。
「しぼりたて新酒を愉しむ会」について
純米大吟醸のしぼりたて新酒を竹葉亭の松花堂弁当ともにお愉しみいただく「しぼりたて新酒を愉しむ会」(参加費5,000円)も開催しております。
*蔵内の見学はございません。
*参加者限定で、純米大吟醸のしぼりたて新酒の特別販売もございます。
「しぼりたて新酒を愉しむ会」についてはこちら>>>
・アクリルパーテーションでの仕切りは予定しておりませんが、新型コロナ感染状況により昨年と同様に対策を講じる場合がございますのでご了承願います。
・お酒は各自カラフ(300ml)にてご提供いたします。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。受付時の検温にご協力ください。
■感染症対策にご協力をお願いいたします。
・ご会食時以外は必ずマスク着用でお願いいたします。
・会食時、お席を離れる場合は必ずマスク着用でお願いいたします。
・テーブルを離れてのお客様同士のお酒の注ぎあいはご遠慮ください。
■いずれのコースも飲食物のお持ち込みは固くお断り申し上げます。
■感染症流行によって、開催を中止せざるを得ない場合もございます。その際は参加費のご返金をさせていただきます。(振込手数料は差し引いてのご返金となります。)
■未成年者のご同行はご遠慮願います。
■状況により内容を一部変更する場合がございます。ご了承ください。
■最低催行人数に達しない場合、予定を変更させて頂く場合がございます。
尚、見学無しでしぼりたて新酒を竹葉亭の松花堂弁当とともにお愉しみ「しぼりたて新酒を愉しむ会」(参加費5000円も開催しております)
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12/1(日) 日本酒とイタリアンで愉しむクリスマス
「リストランテ・ベリーニ」のイタリアンと冬の純米酒
食べ頃の旬、飲み頃の旬を愉しむ会
四季折々の蔵出し限定酒を、旬の食材とともにじっくりとお愉しみいただく酒徒の会。
12月は日本酒とイタリアンでクリスマスのひと時をお届けします。
旬の厳選食材を使った洗練イタリアンと、お料理の力強さをしっかりと受け止める生酛純米酒のマリアージュで、一足早いクリスマスを。食前酒、冷酒、冷や、燗と、御料理の流れに沿って日本酒の多様な楽しみ方をご提案します!
*お料理はコースで、お酒はお料理に合わせて数種類お愉しみいただきます。
日時
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2024年12月1日(日)17:00開始
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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参加費
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12,000円(税込)
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お料理
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リストランテ・ベリーニ(芦屋)
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芦屋川沿いの一軒家レストラン。この店一筋30年以上の小野シェフのお料理は、正統派イタリアンをベースに、和の素材も取り入れたもの。「今、ここでしか食べられない」厳選食材を使用、常に新しい調理法に挑戦しながら独自の洗練されたイタリアンを追求。
お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から
二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて参加費のお支払いをお願いしております。
お申し込み
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、上記期日内のご入金が確認できず、お客様とご連絡がつかなかった場合、勝手ながら自動的にキャンセルとさせていただきますので、ご了承ください。
2、
ご入金後のご返金はできませんので、あらかじめご了承ください。 万が一ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方のご参加も可能ですので、是非ご利用ください。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。
■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について
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第十七回 酒屋万来文楽
ひらかな盛衰記 神崎揚屋の段
主催:「西宮発・今、伝統芸能」実行委員会
協力:白鷹禄水苑
協賛:辰馬企業株式会社・白鷹株式会社
後援:西宮市・西宮観光協会・(公財)兵庫県芸術文化協会
10/22(日)
桂川連理柵
帯屋の段 道行朧の桂川
第十六回 酒屋万来文楽 桂川連理柵 帯屋の段 道行朧の桂川
西宮は文楽の源流「傀儡師」発祥の地といわれ、文楽と大変縁の深い町です。同時に西宮は全国有数の「酒どころ」でもあります。この「酒」と「文楽」という西宮を語るに欠かせない二つの要素を、造り酒屋において同時にお愉しみいただこうというのが、「酒屋万来文楽」です。第17回目となる今回は、江戸時代に広く読まれていた『源平盛衰記』を平仮名にやさしく書き下ろしたという意味で作られた『ひらかな盛衰記』からその四段目、「神崎揚屋の段」をおとどけけします。
『ひらかな盛衰記』は、源平合戦の中の、木曽義仲討伐から一の谷の合戦までを背景に、義仲の四天王の一人、樋口次郎兼光の忠節や梶原源太景季の出陣をめぐる物語を描いた作品です。そのなかから、宇治川の先陣争いに敗れて勘当の身となった恋人・梶原源太のために尽くす傾城・梅ヶ枝の献身を描いたのが「神崎揚屋の段」です。
立兵庫のひときわ大きな髷に鼈甲の櫛笄、銀のかんざし、黒地の豪奢な打ち掛けを纏った、堂々たる傾城姿の梅ヶ枝。この凛とした美しい姿が一変、恋する男故の懊悩の末、打ち掛けも脱ぎ捨て、身悶え髪振り乱し、庭の手水鉢を無限の鐘に見立てて柄杓で打とうとする様子は、女の一念が激しい気迫で迫り、見る者を圧倒します。
劇中様々な顔を見せる梅ヶ枝を遣うのは、今回この役が初演となる吉田和生師です。本公演では決して見る事のできない、最初で最後の和生師が遣う梅ヶ枝の傾城姿を間近でご覧ください。
文楽公演に続く後半の「文楽の手ほどき」では、和生師自らが、演じる上での苦労や、演目にまつわる興味深いエピソードを語ります。
西宮の造り酒屋で、銘酒と名人の至芸が誘う酔い心地を心ゆくまでお愉しみください。
第一部文楽公演 出演者:竹本織太夫、鶴澤藤蔵、吉田和生、他
「ひらかな盛衰記 神崎揚屋の段」
第二部 「文楽の手ほどき」出演:吉田和生
和生師による、演目にまつわる興味深いエピソードや文楽のよもやま話。
(五時頃終了予定)
公演終了後に 出演者を囲んで・・・
文楽ほろ酔い談義
10月27日(日) 公演終了後
17:00~18:00 白鷹禄水苑土間ホール
参加費 1500円(蔵出し限定酒・酒肴付き)
興奮さめやらぬ公演終了後、出演者を囲んで楽しい一時を過ごしませんか?直接お話しし、舞台では見ることのできない素顔にふれることのできる貴重な機会です。奮ってご参加ください!
※定員がございますので、参加ご希望の方は必公演ずチケットと同時にお申込みください。
ご入金確認後公演チケットとともに参加券をお送りします。
浄瑠璃
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竹本織太夫
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三味線
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鶴澤藤蔵
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鶴澤清馗
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人形
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傾城梅ヶ枝
吉田和生
(人間国宝)
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梶原源太景季
吉田玉佳
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吉田玉勢
吉田玉翔
吉田玉路
吉田和馬
吉田玉延
吉田簔悠
吉田和登
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梶原源太景季は宇治川の先陣争いに敗れて勘当の身でありながらも、一ノ谷の合戦に馳せ参じようと、今は神崎で遊女となり、梅ヶ枝と名乗る恋人を訪ね、彼女に預けている産衣の鎧を取りに行こうとする。(それまでのあらすじ)
訪ねてきた源太に対し、梅ヶ枝は、鎧は二人の逢瀬のための揚げ代として質に入れてしまったと告げる。悔やんで自害を計る源太に、梅ヶ枝は鎧を取り戻すために三百両を客から工面すると言い、なだめて源太を帰す。しかしそんな客のあては無く、切羽詰まった梅ヶ枝は、現生の望みが叶うかわりに来世は無間の地獄に落ちるといわれる「無間の鐘」の伝説になぞらえ、鐘に見立てた庭の手水鉢を柄杓で手水鉢を打とうとする。すると二階から声がかかり、三百両が投げ落とされる。梅ヶ枝は誰かわからないその相手に感謝し、喜んでそれを拾う。
(この後のあらすじ)
源太は梅ヶ枝が志の梅花を箙に差し、凛々しい若武者姿となって一ノ谷の戦場へと出陣する。
日時
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令和6年10月27日(日)
15:00開演(14:30受付開始・開場)
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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参加費
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8,000円
※蔵出し限定酒等のワンドリンクチケット付き
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備考
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全席指定(約100席)
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座席数僅少のため、以下の点にご留意、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
*お申込み受付後、ご入金順にお席を指定させていただきます。
*個別のお座敷指定及びお申込み時のお座席確認にはご対応できませんのでご了承ください。
*お申し込み後、当方よりお座席確保のご連絡をさせていただきますので、その後にお支払いをお願いたします。
*お支払い期限(当方よりご連絡をさせていただいた日から数え、銀行休業日も含めて7日以内)を過ぎてもご入金が確認できなかった場合、自動的にキャンセル扱いとなりますので、あらかじめご了承ください。
*チケット番号はお座席番号でもあります。
お申し込み方法
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申し込みフォームにご記入いただき予約いただいた後、 お申込受付日(当方より入金手続きのご連絡させていただいた日)から数えて7日以内にお振込みをお願いいたします。振込確認後にチケットを郵送させていただきます。(銀行営業日・振り込み反映日にご注意ください)
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お振込み先
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三菱UFJ銀行 西宮支店
普通4608446 ニシノミヤハツイマデントウ
※恐れ入りますが、振込手数料はご負担いただきます。
※お振込み先は「白鷹禄水苑」ではございませんので、ご注意ください。
※ご購入後のキャンセル、変更はできません。
※公演・ほろ酔い談義いずれも前売り券完売の場合、当日券の販売は中止させていただきます。
※万が一公演が中止となった場合、チケット代金はご返金させていただきます。
その際、お振込み時の手数料のご返金についてはご容赦願っておりますのであらかじめご了承ください。
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2024年度特別公開講座 酒都の建築と記憶
長年にわたり醸造家と建築についての調査研究に取り組む講師を迎え、今期から新たにシリーズでスタートする「酒都と建築の記憶」。
酒造都市に残る近代建築や歴史的遺構を通してまちの記憶をたどり、それぞれの時代・場所に生きた醸造家達の革新と挑戦、文化的嗜好、地域とのかかわりなどについても振り返ります。各シリーズの最終回には、実際に取りあげた酒都の近代建築を巡るまち歩きや、酒蔵見学などを愉しむ現地講座も開催します。
シリーズ第一回目となる今回は、灘五郷の各郷固有の酒蔵ならびに酒造家がつくった建物が織りなす景観を建築史学の観点からみます。
*座学講座では、毎回季節の蔵出し限定酒の唎酒がつきます。
時間
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16:00~17:30
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場所
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白鷹禄水苑 宮水ホール
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回数
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1回 一般 2,700円 アカデミー会員 2,400円
全5回 一般 12,000円 アカデミー会員 10,500円
*唎酒付き
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お申し込み方法
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5/12(日)
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1 西宮郷・今津郷 ―街の近代化を進めた酒造家達―
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西宮旧港に佇む辰馬喜十郎邸は明治21(1888)年に建設され、戦災や震災に耐えて、当初のままに現存する。わが国でもっともオリジナリティを有した擬洋風建築であり、明治前期の酒造家の勢いを示した遺産といえる。
7/14(日)
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2 魚崎郷 ―明治期灘一番の成長蔵 桜正宗 ―
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震災まであった桜正宗の煉瓦の酒蔵、太田酒造の千代田蔵の迎賓館(ヴォーリズ設計の小寺別荘)、宗兵蔵設計の灘高 (キュビズムにドイツ表現派のスタイル)など。
9/8(日)
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3 御影郷 ―白嘉納と本嘉納の文化・社会貢献―
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菊正宗と白鶴の、ともに昭和20年代に建設された鉄筋コンクリート造によるモダニズム酒蔵、とりわけ白鶴2号蔵はわが国最初の高層化を図った酒蔵ビルである。菊正宗は大正14(1925)年に建設された洋風の本社屋を有する。御影公会堂と白鶴美術館も酒造家の手によるものである。甲南漬資料館となっている旧高嶋邸は、清水栄二のドイツ表現派風鉄筋コンクリート建築である。
11/23(土)
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4 西郷・そして灘五郷全体のまとめ
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西郷は若井酒造という灘五郷最大規模の酒蔵があった。明治期は「東の辰馬、西の若井」と呼称された。現在は沢の鶴があり、古い酒蔵を使った資料館が整備されている。灘五郷の伝統的な酒蔵を再生してミュージアム&ショップとした魚崎の菊正宗酒造記念館、御影の白鶴酒造資料館、魚崎の桜正宗記念館桜宴、西宮の白鹿記念酒造博物館、白鷹禄水苑、などの建築意義をかたる。
12/7(土)
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5【現地講座】西宮郷の近代建築に酒都の記憶をたどる
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昭和4年建設の当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの酒蔵(現瓶詰工場)や、清水栄二の遺作となった昭和34年建設の酒蔵を有する白鷹酒造など、西宮郷の酒造関連建築の見学を予定。
【行程】
15:30 白鷹禄水苑宮水ホール 集合(受付)
15:35 出発
白鹿 煉瓦造り酒蔵跡
辰馬喜十郎邸(外観)
16:10 白鷹本社
昭和4年建設鉄筋コンクリート造りの酒蔵(現瓶詰工場 外観)
清水栄二の遺作となった昭和34年建設の酒蔵(内部見学)
17:00 白鷹禄水苑宮水ホールにて唎酒・質疑応答
17:30 解散
講師:川島智生(日本近代建築史博士)
神戸情報大学院大学客員教授。広島県福山市鞆の醸造元に生まれ、日本の近代建築史が専門で、学校建築史で博士号取得。主な著作に、『近代神戸の小学校建築史』、『近代京都における小学校建築』、『近代大阪の小学校建築史』、『関西のモダニズム建築』、『民芸運動と建築』、『宝塚 温泉リゾート都市の建築史』『近代奈良の建築家岩﨑平太郎の仕事』などがある。酒造建築に関する代表的な論文に「酒蔵の建築史-土蔵から酒造工場、四季醸造庫へ」『日事連』663号.日本建築士事務所協会連合会.2019年がある。雑誌『醸界春秋』に醸造家と建築の論考を31年間連載中で、現在までに183本の論考をまとめている。他に『酒文化』に論考を記す。研究対象地域としては、阪神間、神戸、京都、大阪、奈良をテリトリーとするが、北海道から沖縄まで全国にわたって研究は及んでおり、目下釧路と函館で洋風寺院の文化財化をおこなっている。阪神大震災以降は、災害と建築というテーマの研究もおこない、三陸海岸には東日本大震災直後から三年間通い、10数本の論考をまとめた。
お申し込みフォームからお申込み頂き、ご予約後(当方確認ご案内後)から
二週間以内に店頭あるいは銀行振り込みにて受講料のお支払いをお願いしております。
お申し込み ≫
銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン
(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
【以下にご注意ください】
1、原則として、
ご入金後のご返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
2、一回ずつのご参加の方で万が一ご欠席の場合、ご本人様に限り、空席のあるその後の日程への振り替えも可能です。(最終日からの振り替えや、年度をまたがっての振り替えはできません。)
3、ご欠席の場合、事前にご連絡いただきましたら、他の方にご参加いただくことも可能です。
20歳未満の方にはお酒の提供はできませんので、ご了承ください。
アルコールを提供するイベントのため、お車でのご来場はご遠慮くださいませ。
■当イベントは十分な感染症対策を講じた上で開催いたします。
「感染症拡大防止のための禄水苑の取り組みとお客様へのお願い」について
・十分な安全対策が可能と思われる人数に限定して開催いたします。
・コロナ感染状況によりお席の間隔を空ける、アクリルパーテーションで仕切るなどの対策を講じる場合がございます。
・検温を実施の上、37.5度以上の発熱があるお客様のご参加はご遠慮願います。
・会場の消毒、換気を徹底いたします。尚当ホール(宮水ホール)は、厚生労働省が推奨する必要換気量を満たす換気装置を備えています。
・国あるいは自治体による緊急事態宣言や営業自粛要請に伴い、当方の判断により開催中止とした場合、あるいは日程延期によってお客様にご参加いただけない場合に限り、 参加費のご返金、または同年度内の受講可能な他講座への振り替えをさせていただきます。
土間ホール
季節の飲み比べセット
下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。