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第十八回酒都で聴く居囃子の会

比翼連理の名文句で知られる 
    楊貴妃
―断ちがたき恋慕と哀傷-
令和5年11月4日(土)

第18回酒都で聴く居囃子の会
主催:「西宮発・今、伝統芸能」実行委員会
協力:白鷹禄水苑
協賛:辰馬企業株式会社・白鷹株式会社
後援:西宮市・西宮観光協会・(公財)兵庫県芸術文化協会
概要
プログラム・あらすじ
開催概要・お申し込み方法

概要

比翼連理の名文句で知られる「楊貴妃」

古くから芸能と縁の深い酒都・西宮の造り酒屋において、地元在住の能楽師による謡と囃子で、能特有の音楽性と言葉の美しさを楽しむ「居囃子の会」。今回は、その高貴さと優美さで、「定家」「大原御幸」と並ぶ「三婦人」と呼ばれる「楊貴妃」を取り上げます。
 「楊貴妃」は唐の詩人白楽天が、玄宗皇帝と楊貴妃の悲運の物語を格調高く謳いあげた『長恨歌』の後半を、ほぼそのまま舞台化した作品です。作者は金春禅竹とされていますが、16世紀末の金春流の伝書には、「楊貴妃」が女能の中で真の能であり、位の高い曲であるともに、恋慕と哀傷をかねた能であると記されています。
 その謡は、長恨歌の原文を巧みに、縦横に駆使した名文で知られますが、シテの型の動きが少ないのも特徴です。まさに謡をじっくりとお聴きいただく居囃子の会にふさわしい曲だといえるでしょう。優美さと情感をたたえた謡が、この曲の主題といえる、生死による別離を超えた恋慕の情と、絶ちがたい愛情ゆえの哀傷を切々と描き出します。『長恨歌』で永遠の愛を誓う言葉として現れる「比翼連理」の名文句が、ここでも使われ、貴妃の強い恋情を印象付けます。しかし結局はそれも虚しく終わったことへの喪失感と無常観が余韻として深く心に残ります。『長恨歌』の前半に描かれる楊貴妃の人物像や、その死に至る経緯など、曲の背景を知ることによって、この思いは一層深く胸に迫ることでしょう。
 上演に先立つ第一部では、曲の背景を知る手引きとして、『長恨歌』全文の朗読を二胡の演奏とともにお聴きいただきます。続く謡と小鼓による「班女」のクセも、『長恨歌』を引いた謡で知られる曲です。舞台には、貴妃在りし日の玄宗皇帝との華やかな日々を象徴する『花軍』の屏風にちなみ、冒頭は大蔵流狂言「花争」で幕を開けます。
 本編終演後の番外編として、紅葉が見頃を迎え始める禄水苑庭園にて、美禄と謡を愉しむ「紅葉賀の小宴」を開催いたします。季節の風趣を楽しむことと和歌や古典芸能の嗜みが、美意識として密接に結びついていた古人にならい、謡とともに季節の興趣を味わっていただければと思います。

プログラム・あらすじ

プログラム

大蔵流狂言 「花争」           
   シテ(太郎冠者)  善竹隆平
   アド(主)     善竹隆司

朗読 「長恨歌」     山下智子  
    二胡演奏      李 亜 輝

独鼓 「班女」クセ
    謡   上田拓司
    小鼓  久田陽春子
休憩    

番囃子「楊貴妃」                   

シテ(楊貴妃の霊)    寺澤幸祐
ワキ(方士)        梅若基徳
地謡            上田拓司
地謡            上田宜照
地謡            上田顕崇
地謡            寺澤拓海
 
笛              斉藤敦
小鼓             久田舜一郎
大鼓             守家由訓
                   本編 5時過ぎ 終了予定

 
*居囃子  能を一曲、着座のまま囃子と謡で演ずる演能形式。
      立方の動きがない簡素化された上演形式のため、純粋に謡と囃子の魅力を鑑賞することができる。居囃子の形式で能一曲を通し て上演する場合は「番囃子」という。

公演終了後に出演者と共に・・・

~紅葉賀の小宴~
11月4日(土) 
17:15~18:00  白鷹禄水苑一階土間・中庭
参加費  1000円(飲み比べ二種・酒肴付き)*当日お支払いください
紅葉が見頃を迎え始めた禄水苑の中庭で、蔵出し限定酒とともに謡を愉しむ会。出演者の素顔に触れる貴重な機会です。小雨決行。
*定員がございますので、参加ご希望の方は必ず公演チケット購入時にお申し出ください。
*悪天候その他、状況によっては中止とする場合もございます。

出演者

上田拓司
梅若基徳
寺澤幸祐
久田舜一郎
善竹隆司
善竹隆平

能「楊貴妃」のあらすじ

若い頃は名君の誉高かった唐の玄宗皇帝は、やがて後宮に入った楊貴妃の美貌の虜になり、次第に政治を顧みなくなる。それに乗じて楊貴妃の親族たちは政治に介入して権勢をふるうようになる。これに対して安禄山が反旗を翻し、唐は混乱に陥る。そんな中、楊貴妃を糾弾する臣下達の声に抗いきれず、玄宗はついに馬嵬の地で、泣く泣く楊貴妃の殺害を容認する。物語はこのような玄宗と楊貴妃との悲劇的な別れの直後から始まる。
愛する楊貴妃を失い、悲嘆に暮れていた玄宗皇帝は、その魂の行方を捜すべく、方士(ワキ)を派遣する。方士が東海上の仙境・蓬莱島に至ると、そこには孤独な日々を送る楊貴妃の魂(シテ)があった。玄宗の言葉を伝えると貴妃は感泣し、会った証拠の品を賜りたいと言う方士へ、生前に玄宗と言い交わした秘密の愛の言葉「天にあらば比翼の鳥、地にあらば連理の枝」を伝える。そしてかつて玄宗の前で舞った“霓裳羽衣”の舞を舞い、帰ってゆく方士を見送りつつ、貴妃はひとり嘆き沈むのだった。

開催概要・お申し込み方法

日時
令和5年11月4日(土)
14:30開演(14:00受付開始・開場)
場所
白鷹禄水苑 宮水ホール
参加費
一般5,500円(前売)、5,900円(当日)
アカデミー会員5,000円(前売)、5,400円(当日)
※蔵出し限定酒等のワンドリンク付き
アカデミー会員について
備考
全席指定(約90名)
※より人数を制限する等、状況によって定員が変動する場合がございますのでご了承ください。
日時
令和4年10月10日(月・祝)
14:30開演(14:00受付開始・開場)
場所
白鷹禄水苑 宮水ホール
参加費
一般5,500円(前売)、5,900円(当日)
アカデミー会員5,000円(前売)、5,400円(当日)
※蔵出し限定酒等のワンドリンクチケット付き
備考
全席指定(約90名)
※より人数を制限する等、状況によって定員が変動する場合がございますのでご了承ください。

お座席指定について

お座席指定について
全席指定席とさせていただきます。
座席数僅少のため、以下の点にご留意、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

*お申込み受付後、ご入金順に前列中央から、左右両側へ順番にお席を指定させていただきます。
*個別のお座敷指定及びお申込み時のお座席確認にはご対応できませんのでご了承ください。
*お申し込み後、当方よりお座席確保のご連絡をさせていただきますので、その後にお支払いをお願いたします。
*お支払い期限(当方よりご連絡をさせていただいた日から数え、銀行休業日も含めて7日以内)を過ぎてもご入金が確認できず、お申込み者とご連絡がつかなかった場合、キャンセル扱いとさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
*チケット番号はお座席番号でもあります。
お申し込み方法
申し込みフォームにご記入いただき予約いただいた後、お申込受付日(当方よりご連絡させていただいた日)から数えて2週間以内にお振込みをお願いいたします。振込確認後にチケットを郵送させていただきます。(銀行営業日・振り込み反映日にご注意ください)
お振込み先
三菱UFJ銀行 西宮支店
普通4608446 ニシノミヤハツイマデントウ


※恐れ入りますが、振込手数料はご負担いただきます。
※お振込み先は「白鷹禄水苑」ではございませんので、ご注意ください。
ご購入後のキャンセル、変更はできません。
※前売り券完売の場合、当日券の販売は中止させていただきます。
※万が一公演が中止となった場合、チケット代金はご返金させていただきます。
その際、お振込み時の手数料のご返金についてはご容赦願っておりますのであらかじめご了承ください。

白鷹禄水苑 お問い合わせ

下記フォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
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