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白鷹禄水苑
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考古辰馬資料館

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2023年前期 特別公開講座 「能のふるさと逍遥」

近畿一円を舞台とする能を取り上げ、ゆかりの人物の足跡をしのびつつ、その物語にまつわる名所、古跡に一年を通じて訪ねます。実演もあわせた曲のわかりやすい解説とともに、折々の季節の風趣もお楽しみいただきます。
*おおむね8:00~9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00頃帰路につく予定です。行程や実費経費等の詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
*バス代として別途①②4000円~③8000円程度かかります。車中でも、先生の詳しいご講義があります。
*ゲストとして特別講師にご同行いただく場合、別途謝礼として各自に若干のご負担(当日払い経費に含む)をお願いいたしております。
*先生方を囲んでのお食事(3500円前後・当方手配)は感染対策考慮の上、当方で手配します。

能のふるさと逍遥

白鷹禄水苑文化アカデミー特別公開講座 2023年前期
《現地講座》
どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。
講師
久田 舜一郎 (大倉流小鼓)
久田 陽春子 (大倉流小鼓)
受講料
1回 一般3,000円(アカデミー会員2,600円)
※資料費込み
※保険料込み
※交通費・拝観志納料・お食事代など、諸経費は実費となります。
※どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。
※アカデミー会員についてはお問い合わせください。
定員
20名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)

日程

①4/8(土)
「西行桜」の舞台、勝持寺と西行終焉の地を訪ねる
洛西の大原野小塩山麓にある勝持寺は通称「花の寺」と呼ばれ、西行が遁世した寺として知られている。世阿弥作「西行桜」では、前半の浮き浮きとした花見の喧騒から一転、老翁姿の桜の精の登場とともに、閑寂幽玄の世界に誘われる。西行がここに庵を結んだ折に植えて吟愛したといわれる西行桜をはじめ、今が見ごろの桜の下、一時の風雅な出会いを偲ぶ。
その後、同じく桜の名所として知られ、「願わくは花の下にて春死なむ」と詠んだ西行終焉の寺として知られる弘川寺も葛城山の麓に訪ね、歌人としての西行法師の生涯を振り返る。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用

行程

8:50
JR 大阪駅 桜橋口改札口 集合
※集合時に食事代、バス代、拝観志納料あわせてお一人10,500円を徴収させていただきます。
9:00
貸し切りバスで大阪駅を出発
※車中で、先生のお話をゆっくりとうかがいます。
10:45
得正寺
「中将姫の寺」として有名で、本堂、開山堂、庫裡、鐘堂、宝物庫などがある。奈良時代の天平宝字3(759)年に、中将姫が3年間隠れ住んだ所に、姫に仕えた伊藤春時が草庵を結び安養庵と称したのが最初といわれる。春時は西の真砂寺で剃髪して得生、妻は妙生と名乗った。
天平19年(747年)に時の右大臣藤原豊成の娘として生まれた中将姫は、13才のとき継母のため奈良の都から糸我の雲雀山に捨てられ、春時に匿われてこの地にすんだ3年の間に称賛浄土経一千巻を書写したと伝えられている。平安時代の承平のころ(931~937年)空也上人がこの地に行脚し、庵の所に一寺を建てて春時の法名に因んで得生寺と名付けた。享徳(1452年~4年)の頃浄土宗の寺となり、その後、文亀(1501年~3年)の頃山から里へと場所を移し、江戸時代、寛永5年(1628年)に今の場所に落ち着く。姫が隠れた雲雀山は寺の前方に聳える山で、その山頂が得正寺の奥之院で、中将姫本廟がある。
本堂に安置される本尊の阿弥陀如来立像のほか、寺には中将姫の作という蓮糸縫三尊、中将姫の筆という紺地金泥三部経及び称賛浄土経、国の重要美術品に認定された絹本着色の当麻曼陀羅図などがある。開山堂には永禄元年(1558年)に大和の当麻寺から贈られたとされる中将姫及び春時夫妻の座像が安置されている。
境内に桜・ツツジが多くて折々の景色も美しく、毎年5月14日の中将姫の命日に行われる来迎会式の二十五菩薩練り供養は、和歌山県の無形文化財に指定されている。
※本堂にて参拝後、中将姫と寺の縁起にまつわるビデオを視聴させていただきます。
11:15
中将姫の座像が安置されている開山堂にて、奉納演奏をお聴きします。
11:45
出発
12:00
有田みかん海道展望台
有田地域には山が多く、みかん園の70%以上が傾斜地となっているため、見事な石垣階段型の畑を見ることができる。そんな景色を堪能できる、約5.6kmの「有田みかん海道」の見どころは、みかん畑だけではなく、紀伊水道や湯浅湾が一望できる絶景スポットもある。道沿いに巨大風車もあり、間近で見ることができる。
②5/13(土)
「飛鳥川」の舞台、奥明日香・飛鳥川をさかのぼる
明日香村の中央を流れる飛鳥川流域には、多くの宮跡や古社寺とともに、景観資産となっている棚田など、「万葉集」にも詠まれた日本の原風景ともいえる風情が今も残る。金剛・喜多流のみの現行曲である「飛鳥川」は、皐の田植え時の飛鳥川辺を舞台とした母子再会物である。この曲が醸す、他の母子再会物とは異なる長閑な雰囲気の所以を、新緑の奥明日香に偲ぶ。

*JR大阪駅発の貸し切りバスを利用
明日香村の中央を流れる飛鳥川流域には、多くの宮跡や古社寺とともに、景観資産となっている棚田など、「万葉集」にも詠まれた日本の原風景ともいえる風情が今も残る。金剛・喜多流のみの現行曲である「飛鳥川」は、皐の田植え時の飛鳥川辺を舞台とした母子再会物である。この曲が醸す、他の母子再会物とは異なる長閑な雰囲気の所以を、新緑の奥明日香に偲ぶ。

*今回は特別に金剛流シテ方、惣明貞助氏にもご同行いただき、奉納演奏にてお謡をご披露いただきます。
*JR大阪駅発の貸し切りバスを利用
③6/10(土)
「歌占」の舞台、白山比咩神社と白山信仰
加賀国白山は、夏でも深い雪に覆われ、俗世から隔絶されて霊気をたたえる山岳信仰の聖地である。その山麓を舞台に、親子再会を主題としたのが能「歌占」だ。ストリー上のテーマとは裏腹に主眼となっているのは、後半部分、神の憑依を引き寄せる「地獄の曲舞」を見せることにある。白山の秀麗な山容を望み、これを御神体に戴く白山比咩神社訪ねて、地域に根付く信仰についても考える。

*JR京都駅発の貸し切りバスを利用

行程

7:50 JR 京都駅 西口改札 集合 
*集合時に京都⇔石川県白山市のバス代、食事代、初穂料等、あわせてお一人18000円を徴収させていただきます。
8:00 貸し切りバスで出発 (途中トイレ休憩あり) 車中にて久田先生のご講義をうかがいます。
11:40 歌占滝(白山町 国道157号線白山町南交差点南下300メートルの道路脇に入口)
謡曲「歌占」ゆかりの滝として知られる。「歌占」は、滝の上に鎮座していた住吉宮の宮司の小弓に結びつけた和歌を引き当てる歌占いが評判で、この地を訪ねて来た子供が親と別れたというので占った所、宮司の子供だったことが分かったというもの。その故事は「文保2年(1318)9月20日夜、滝ノ宮御遷宮、祭神住吉四座、歌占ニアリ」と白山比咩神社「白山遷宮記」にみ、世阿弥がこの記述に基づいて「歌占」を作ったのであろうといわれている。現在、ここに住吉社は無いが、「すみよし」という地名だけが残っており、滝壺は浅いものの、幅3メートル、高さ6メートルばかりの滝があり、「歌占の滝」と言っている。

12:10 白山比咩神社 表参道 石川県白山市三宮町ニ105-1
石川、福井、岐阜の3県にわたり高くそびえる白山は、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきた。ふもとに暮らす人々や遥かに秀麗な山容を望む平野部の人々にとって、白山は聖域であり、生活に不可欠な“命の水”を供給してくれる神々の座であった。
やがて山への信仰は、登拝という形に変化し、山頂に至る登山道が開かれた。加賀(石川県)の登拝の拠点として御鎮座二千百年を越える白山比咩神社は、霊峰白山を御神体とする全国白山神社の総本宮で、県内一の大河「手取川」と奥獅子吼山(928m)に挟まれた平坦地にたたずむ。47000m²もの広大な境内には、天に向ってそびえる古木に抱かれるように社殿が並び、神域にふさわしい厳かな雰囲気が漂う。
御祭神は、白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)=菊理媛尊(くくりひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の三柱。

白山信仰の始まり
養老元年(717)、越前(福井県)の僧「泰澄(たいちょう)」が初めて白山に登拝し、翌年山頂に奥宮を祀った。以来、神々しい神の山は人々の憧れとなり、白山信仰は急速に全国に広まっていった。
白山登拝が盛んになると、加賀(石川県)、越前(福井県)、美濃(岐阜県)には、その拠点となる馬場(ばんば)が設けられ、多くの人々で賑った。馬場という呼び方には、白山へ登る際、馬でそこまで行き、馬をつなぎとめておいた場所、あるいは馬がそれ以上進めない神域への入口だからそう呼ばれたという説が残っている。白山比咩神社は、加賀馬場の中心として栄え、比叡山延暦寺の末寺として多くの衆徒を擁し、北陸道全域に勢力をおよぼした。
*樹齢1000年以上の杉やあすなろがそびえ、苔むす表参道をゆっくりと上ってゆきます。
*境内見学・正式参拝の後、奉納演奏をお聴きします。

12:30 正式参拝
12:50  奉納演奏
*演奏後神職の方にお話しをおうかがいいたします。
13:20  出発
13:25  ゴンドラ山麓駅  往復710円(各自お支払い)
スカイ獅子吼ゴンドラに乗って獅子吼高原へ(天候によっては中止といたします)
13:35 獅子吼高原
石川県白山市にある獅子吼高原ゴンドラは、標高170mの山麓駅と標高650mの山頂駅を4人乗りのゴンドラリフトで結んでいて約5分の空中散歩が楽しめる。後高山山頂からは、広大な金沢平野と日本海をパノラマのように望むことができる。
14:00 昼食 獅子吼荘  石川県白山市八幡町リ149  TEL 076-272-1741
ホッとするような懐かしさを感じられる昔ながらのアットホームな民宿。白山をはじめとする雄大な自然と日本海に囲まれた立地で、山海の幸をお楽しみいただけます。主人が一から手づくりするどぶろくは、どぶろくの製造・販売「北陸地区第一号」の認可を受けた逸品。地元のお米が持つ可能性を追い求めた美味しい「どぶろく」もあわせてご賞味いただけます。
15:20 バスで出発  (途中トイレ休憩あり)
19::30頃 京都駅到着 解散

講師紹介

久田舜一郎(大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞、2017年兵庫県文化賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。

お申し込み方法

お申し込みフォームより、事前に禄水苑までお申し込みいただき、受講料、(および非会員の方は入会金)のお振込みあるいは禄水苑カウンターにて直接お支払いください。尚、2週間以内にお支払いいただきますよう、お願いいたします。


お申し込み ≫

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
(1) ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。バス等の予約手配の都合上、ご理解賜りますようお願いいたします。

(2) ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

(3) ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り、同年度内の他講座(同講座については下記参照)への振り替えが可能です。

(4) 開催日から数えて30日を切ってのキャンセルについては、同講座への振り替えができませんのでご注意ください。それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り、同年度内の空席のある同講座への振り替えも可能です。

その他

*おおむね8:00~9:00頃にバス発着所に集合、昼食をはさんで15:00頃帰路につく予定です。行程や実費経費等の詳細は開催日の約一カ月前にご連絡いたします。
*バス代として別途①②4000円~③12000円程度かかります。車中でも、先生の詳しいご講義があります。
*ゲストとして特別講師にご同行いただく場合、別途謝礼として各自に若干のご負担(当日払い経費に含む)をお願いいたしております。
*先生方を囲んでのお食事(3500円前後・当方手配)は感染対策考慮の上、当方で手配します。

白鷹禄水苑 お問い合わせ

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受付時間
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