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白鷹禄水苑
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2022.01.04

特別公開講座 「演者と巡る世阿弥」

演者と巡る世阿弥

白鷹禄水苑文化アカデミー特別公開講座 2022年度前期

どなたでもご参加いただける講座で、入会金は不要です。
世阿弥の生涯や業績をたどり、そのゆかりの地もめぐる講座です。毎回、世阿弥に関連した曲を取り上げ、訪れた現地にて、講師お二方に演者の立場から、実演もふくめたわかりやすい解説もうかがいます。
*前後期、年二回開講の現地講座です。前期講座で世阿弥ゆかりの地を訪ね、後期には生駒山宝山寺を訪れて、特別に寺所蔵の貴重な世阿弥関係文書を間近に拝見する予定です。
講師
味方 玄(観世流シテ方)

久田舜一郎 (大倉流小鼓方)
受講料
1回   一般4,200円
※資料費・保険料込み
※JR大阪駅発(予定)の貸し切りバスで移動
※当日のバス代・食事代・拝観志納料などは、別途各自のご負担(当日徴収)となります。

日程

7/16(土)
第19回
多武峰の猿楽と観世座
―多武峰談山神社に能楽の揺籃期を訪ねる―
現在の観世、宝生、金剛・金春の能楽四流は、大和地方(奈良)を発祥の地とし、興福寺薪猿楽、多武峰妙楽寺八講猿楽、春日若宮御祭猿楽に参勤して翁を演じた、結崎・外山・坂戸・円満井の「大和猿楽四座」をそれぞれの出発点とする。中でも結崎座(観世)は、多武峰への参勤を厳しく義務付けていたことが『申楽談義』に記されており、両者の深いつながりがうかがえる。現地を訪れ、能楽の揺籃期に多武峰が果たした役割と、観世座との縁について考える。

【行程内容】

8:15 JR 大阪駅 桜橋口改札 集合 *時間厳守でお願いいたします。
*集合時に食事代(お部屋代込)、バス代、入山・初穂料あわせてお一人12.500円を徴収させていただきます。

8:30 貸し切りバスで出発 *車中でも先生のお話をうかがいます。
多武峰までは、古代ロマンと歴史の宝庫、飛鳥を抜けてまいります。都市化を免れ、多くの史跡に古代の面影を留める、のどかな田園風景もあわせてお楽しみ下さい。

9:45 多武峰談山神社
到着後境内見学
もとは寺院であり、多武峯妙楽寺と言った。祭神は中臣鎌足(談山大明神・談山権現)。
妙薬寺および精霊院を中心として神仏混淆の形態で発展し、明治時代の廃仏棄釈によって、多武峯大明神を改称して談山神社となった。国宝・重要文化財も多く、寺院内の遊宴芸能である延年の史料が多数残されているのは、他の寺社に見られない特色である。

秘仏・談峰如意輪観音像特別公開
談山神社が「妙楽寺」という寺であった当時の仏像の中で、唯一現在も多武峰に祀られているのが、『談峰如意輪観音像』である。妙楽寺開祖の定恵和尚(鎌足公嫡子)が唐から持ち帰って、多武峰の祀ったと伝わっており、現存しているのは、鎌倉時代末期頃に複製されたもの現在「観音堂」に安置され、2か月間のみ特別開帳されている。

十三重塔  飛鳥時代(室町時代再建)重要文化財
藤原鎌足公長子・定慧和尚が、父の供養のために白鳳七年(六七八)に創建した塔婆で、現存のものは享禄五年 (一五三二)の再建である。木造十三重塔としては現存世界唯一の貴重な建造物である。

権殿 平安時代(室町時代再建)重要文化財
天禄元年(九七〇)摂政右大臣藤原伊尹の立願によって創建され、実弟の如覚―多武峰少将藤原高光―が阿弥陀像を安置した元の常行堂。ここで室町の頃盛行した芸能「延年舞」や、能が演じられてきた。現存のものは室町後期の再建。

摩多羅神面
通常よりも大ぶりな特異な翁面であり、「摩多羅神」とは、《翁》の成立にとって非常に縁深い神とされている。
奉納が行われていた権殿(旧・常行堂)には「後戸」と呼ばれる空間があり、かつて「摩多羅神面」はそこに祀られ、法会の際には、その面の前で僧侶たちによって様々な芸能が奉納されたと言われる。そこは、「能にして能にあらず」と言われる、「天下泰平、国土安穏」を祈り、「五穀豊穣」を寿ぐ、能楽にとっての最重要曲《翁》が初めて確立された場であるとも考えられる。現在権殿の厨子内に祀られており非公開。

10:30 拝殿にて正式参拝。その後先生方による奉納演奏、「翁」をお聴きします。
11:00 神社門前の多武峰観光ホテルに場所を移し、大広間にて先生のお話と、「当麻」(予定)の演奏をお聴きします。
12:30 先生を囲んでのお食事
14:15 出発   
15:30 大阪駅着 解散

行程

9:00
近鉄奈良線 生駒駅 中央改札 集合。 ※必ず時間厳守でお願いいたします。
※集合時に食事代、拝観志納料あわせてお一人4,500円(食事なし1,200円)を徴収させていただきます。
9:20
ケーブル線 鳥居前駅から宝山寺駅へ
9:25
宝山寺駅 徒歩で宝山寺へ(約10~15分)
※生駒駅集合の後、御寺までタクシーご利用も可能です。
9:40
宝山寺 宝山寺の参集殿「和光殿」広間へ
9:50
和光殿にて講義 禅竹宛世阿弥書状・禅竹自筆「六輪一露大意」を巡って
世阿弥及び禅竹自筆本を間近で拝見するとともに、講師お二方による、お話と実演をお聴きします。
12:00
中締め解散
※希望者はお寺の方の案内により獅子閣をご見学いただきます。
12:30
講師を囲んでのお食事
※仕出しをご用意いたします。
13:30頃
各自参拝後宝山寺にて自由解散 
(ケーブルは一時間に三本、20分間隔で出ています。)

生駒山宝山寺と世阿弥関連文書

真言律宗に属する大本山で、延宝六年(1678)、宝山湛海律師(1629~1716)の入山によって中興され、般若窟に弥勒菩薩を安置し、不動明王を中尊とする本堂と歓喜天を祀る聖天堂とを中心として、生駒山東斜面中腹の急傾斜地に諸堂を配する。
生駒山宝山寺が有する数々の寺宝の中で異彩を放つのが、世阿弥自筆の能本を含む金春家伝来の能楽関係の伝書で、第十五代管長隆範和上が金春宗家の兄であった縁で移管されたと伝えられる。

講師紹介

味方 玄 (観世流シテ方)

京都生まれ。父・味方健、片山幽雪・十世片山九郎右衛門に師事。KBS京都テレビ・「能三昧」監修・演出・出演。2003年新作能「待月」を制作し、脚本・演出・シテを務める。NHK文化センター、同志社女子大学講師など多数。青嶂会の他、独自の舞台世界創作のためテアトル・ノウを主宰。第1回目の公演は、京都の1996年十念寺で開催。ろうそくやかがり火の光や風さえも効果的に演出された古風な形の能は好評を博した。近著に「能へのいざない」など。平成13年京都市芸術新人賞、平成16年京都府文化賞奨励賞受賞。重要無形文化財総合指定保持者。
久田舜一郎 (大倉流小鼓)

1961年大倉流宗家・故大倉長十郎師に入門。京阪神を中心に能楽五流の舞台に出演、海外公演参加多数。異ジャンルの音楽とのセッションなど、能の現代性を追及する試みも積極的に行う。長女陽春子も女性では珍しい大倉流小鼓方の若手ホープとして活躍中。1998年日本文化芸術奨励賞受賞。2011年兵庫県文化功労表彰、神戸文化活動功労賞受賞。2017年兵庫県文化相受賞。重要無形文化財総合指定保持者。西宮在住。

お申し込み方法

お申し込みフォームにご記入の上、事前に禄水苑までお申し込み後、二週間以内に受講料のお振込み、あるいは禄水苑カウンターにてお支払いをお願いします。

お申し込み ≫

<お振込み先>

銀行名:三菱UFJ銀行
支店名:西宮支店
口座番号:普通5065562
口座名義:ハクタカロクスイエン

(恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担願います)
(1) ご入金をもって正式な受付とさせていただきます。上記期日内のご入金が確認できず、お申込者とご連絡がつかなかった場合、ご予約いただいていてもキャンセル扱いとさせていただきますので、ご了承ください。

(2) ご入金後のご返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。万が一ご欠席の場合、代理の方のご参加や、欠席されたご本人に限り同年度内の他講座への振り替えも可能です。

(3) 開催日から逆算して30日を切ってのキャンセルについては、後期の同講座への振り替えができませんのでご注意ください。
それ以前にキャンセルのご連絡をいただいた場合に限り後期のの同講座への振り替えも可能です。

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